カテゴリ : 社会
2014年 10月 19日 08:52
「毎日、人々が住む場所を求めて来る。私もかつて同じような境遇にいたので、彼らを断ることはできない。賃貸の住居に暮らしていたが家賃を払う余裕がなかった」(カルロスさん)
同氏によると、常駐の軍警察治安維持部隊(Unidade de Polícia Pacificadora)、通称UPP(ウー・ペー・ペー)が配備され、ロープウェイが設置されたコンプレクソ・ド・アレマォンは住みやすくなり、同時に家賃が値上がりしていったという。
「ワンルームの家の家賃なのに、私はかつては280ヘアイス(レアル)払っていたのが、520ヘアイス(レアル)になった」(カルロスさん)
協会の副代表ホベルト・ソウザ・ホッシャ・ジュニオールさんは、状況はさらに悪くなっているという。彼はこの場所を占拠して住んでいる最初の何人かのひとりでもある。
「このような場所で良くなるわけがない。我々は生き抜く。“闘士”だからね。状況が良くなるのは、私たち自身の家が手に入ったときだけだ。ここでは子どもは病気になり、休息する場所すらない。また電線が張り巡らされているから火事になるおそれもある」(ホベルトさん)
そしてトゥフィの住民たちの間では、賃料の見直しを要求する声が広がっている(次ページへつづく)。
(記事提供/Agência Brasil、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真は10月16日、ノヴァ・トゥフィ。住民協会の代表を務めるカルロス・アウベルト・ダ・コンセイサォンさん
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