3年連続となったブラジル対日本はまさに”Show de Neymar”だった

2014年 10月 20日

日本対ブラジル2014 ネイマール

これで早くも1-0になった。ブラジルにとってはホッとしたところだろう。いくら、新生セレソンになって3連勝していても、その中で一番弱いと目されている日本に仮に負けるようなことがあったら、国民から何を言われるかわからない。

しかし、前半のその後の時間帯、日本は左SB太田からいいクロスが何本か入り、いい形で攻撃ができる場面もけっこうあった。しかし、ゴールは決まらなかった。前半はそのまま1-0で終了した。

息を吹き返したい日本だったが、いきなり出鼻を挫かれた。後半早々にまたもネイマールに決められたのだ。

柴崎のパスミスを後半から代わったばかりのフェリペ・コウチーニョがカットし縦パスに反応したネイマールがGKと1対1になり冷静に決めたのだった。決定機を見逃さず確実に決めるところはすごい。

後半から日本は本田を投入したが、この日はまったく機能しなかった。それよりももう少し後に投入された武藤はかなり果敢に攻めていた。この姿勢は立派だと思った。

その後半は、ブラジルが格段によくなった。特にフェリペ・コウチーニョ、カカーはかなり効いていた。ホビーニョもよく頑張っていた。皆、日本の選手以上に真剣にみえた。

フェリペ・コウチーニョは相当若い頃に騒がれていて、最近はあまり聞いていなかったが、着実に実力をつけていたようだ。またカカーやホビーニョなど往年のクラッキといわれる選手たちも今回のセレソンメンバーに選出されており、特にカカーの動きはよく感じられた。まだまだ健在だと思わされた。

結局、その後もネイマールに2ゴール決められ、終わってみれば4-0の圧勝劇。ゴールはすべてネイマールという、まさに”ショー・ジ・ネイマール”な試合になったのだった。

調子が悪いと思わされたネイマールだが、時間が経つにつれて調子を上げて行った。サッカーはゴールを決めてなんぼなので、これだけ決める力があるというのは素晴らしい。

しかし、依然としてネイマール頼み、ネイマールのチームという印象は拭い去れない。ただし、新生セレソンになり4連勝と結果を出していることは評価できるだろう。これからも新生セレソンを見守っていきたいと思う。

日本は結果的に惨敗になってしまったが、成果もあっただろう。特に左SB太田は何度も効果的なクロスを上げていたし、小林悠も鋭いシュートを放つなどいい動きを見せていた。この二人については今後も見たいと思わされた。

しかし、全般的にもっともっと攻めなければだめだろう。ブラジルにとっても、出てこないし攻めてこないのでほとんど怖さは感じられなかったのではないだろうか?

果たして、次のこのカードはいつ観ることができるだろうか? また観たい、そして素晴らしい戦いを観たいと思うのである。

(文/コウトク、写真/Rafael Ribeiro/CBF)
写真は10月14日、シンガポール。日本対ブラジルの国際親善試合にて、ネイマール

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著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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