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ブラジル人DJ、D.Vyzor(ディー・バイゾール)初来日

「自分のDJとしての使命はとてもシンプル。DJの文化を継承することだ。つまりレコードやCD、テープを買い、フリーダウンロードはしないっていうことだね」

音楽を創る音楽家がいてこそ、その音楽を紹介するDJが存在する。DJ文化を継承するためには、音楽家の生活が成り立つようにお金を出して作品を買うこと。DJとして当然のスタンスを、使命と語る。

「音楽、ミュージシャン、バンド、プロジェクトなどが成り立つ過程を学び続けること。それはとても素晴らしいことなんだ。木陰で休息したいのなら、木を植えることを忘れてはいけないってことだね」

DJを始めたのはブラジルにいたころ、1980年代後半のこと。

「現在40歳なので、DJを始めたのはすごく昔のことだね。13歳の頃だったかな、ラジオから流れてくる音源で友達とテープを作って、それをパーティーやシュハスコ、学校やガレージで流していたんだ。友達と毎日ラジオの前に座ってさ、イイ音楽が流れてきて”録音ボタン”を押す瞬間を、ただただ待っているような日々さ、ははは」

プロとしてのキャリアをスタートさせたのは1991~92年頃からだというう。

「当時はインターネットがなかったから100%レコードでやっていたよ。しかも最初は機材を手に入れるのも難しかったから、凄く古いターンテーブル(Technics社のSL 1200MK2みたいな名器ではないよ!)とミキサーを持っている友達の家で練習することから始めたんだ。それから今まで、ずーっとDJをやっている。常に学び、レコードを買い、音楽を探求しているんだ」

ロンドンへは2007年にやってきた。

「英語を学ぶために来たんだけど、ロンドンに来てから、ここにDJカルチャーが強く根付いていることを知ったんだ。ロンドンに移って最初の頃は本当にハードな日々だった。レストランでの皿洗い、家の塗装、ビラ配り、学校清掃なんかもやった。週7日働いてたんだ。そんな中でもDJとしての仕事を得るためのことは忘れずに行っていた。2年間くらいそんな日々が続いて、ようやくDJとしての仕事が増え始めたんだ」

英語の勉強のために訪れたロンドン。当初は1年だけの留学のつもりだったという。

「結局8年もロンドンにいるね。ここで結婚もしたし、素晴らしい才能に溢れる人々と出会うことも出来た。今はDJだけで生活している。クラブなど5つの場所と専属契約しているのと、ゲストDJとしても仕事をしているよ。ブラジルへはいつ帰るかはわからない。もしくは、この美しい世界のどこかに移るかもしれないね」(次ページへつづく)。

(文/江利川侑介)
D.Vyzor(ディー・バイゾール)来日DJ:1月17日(土) 20:00~翌2:00、「渋谷Bar Music」(http://barmusic-coffee.blogspot.jp/)、1月18日(日)18:00~23:00「渋谷・虎の子食堂」(toranoko-shokudo.com/)

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