ある日突然、密林のど真ん中に放りだされた気分を味わえる!? 映画「アマゾン大冒険~世界最大のジャングルを探検しよう!~」
2015年 01月 17日ところでアマゾンの密林は、1日に4~5回は雨が降り、すぐに湿度は90%まで上がるという。気温が40度を超えるは珍しくないという。また、高い木々が生い茂る密林の中は光が届かず何も見えず、木々の間から光が届いたと思うと、それは赤道近くの強烈な光だという。
また、映画にも登場するジャガーやワニなどの猛獣もいれば、毒を持った生き物もいる。血を求めて蚊も集まってくる。
そんな過酷な環境の中で、どうやって多くの生き物たちを映像に収めることができたのだろう。また、どうやって、物語に沿ったさるの動きを撮影したのだろうか。
映画の主な撮影は、密林の中に自然環境のままを生かした特設ゾーンの中で行われたという。
環境保護団体IBAMA、写真家アラケン・アウカンタラ、その他自然科学の専門家など、アマゾン地帯をよく知るブラジル人スタッフが協力して、多くのアドバイスをもたらしているそうだ。
ある程度、物語に沿った行動も求められるフサオマキザルは、野生動物保護施設に引き取られていた約150匹のさるの中から選ばれたさるだという。自然環境に近い大型の施設の中でスタッフと数か月間接して、”調教”するのではなく”慣れる”過程を経てから、撮影が行われたとのこと。
環境に負荷がかからないよう配慮しながら、撮影クルーは予想外の出会いや危険にも出くわしながら、この映画を完成させている。かくて、特殊効果もCGも使わずに、アマゾンの一面をリアルに”体感”できる映画が生まれた。
日本版は田中直樹(ココリコ)によるナレーション入り。
(文/麻生雅人、写真/(C) 2013 BILOBA Films – GULLANE – GEDEON Programmes – France 2 Cinema – GLOBO Filmes – IMOVISION – LE PACTE)
映画「アマゾン大冒険 ~世界最大のジャングルを探検しよう!~」(配給/クロックワークス)は1月17日(土)より角川シネマ新宿、全国イオンシネマ(一部劇場除く)ほかにて全国ロードショー