サンポーニャ奏者の瀬木貴将さん、「大アマゾン展」テーマ曲を作曲
2015年 03月 14日3月14日(土)から、東京・上野の国立科学博物館ではじまった「大アマゾン展」。同展示では、世界最大の流域面積を持つアマゾン川流域に棲息する生き物の多様性をテーマに、アマゾンを総合的に紹介している。開催は6月14日(日)まで。
同展示会のテーマ曲「ザ・グレート・アマゾン」を作曲したサンポーニャ奏者の瀬木貴将さんが、13日(金)に行われた記者会見で、テーマ曲を演奏。アマゾンの想い出を語った。
「97年に僕は、ボリビアのアマゾン川上流のトリニダから、カヌーでブラジルの大西洋側の河口まで約5000km、一か月かけて川下りをしました。本当に人生観が変わるような体験ばかりで、僕の人生の中でもっとも感動した一大イベントでした」(瀬木貴将さん)
本展示でも紹介されているピンクカワイルカとの出会ったときの感動的なエピソードも披露した。
「中でも一番の想い出は、アマゾン川に棲息するピンクのイルカと出会えたことです。カヌーを走らせて3日目くらいのことでした。カヌーのまわりに10匹くらい集まってきたので、はじめは写真を撮ったりしていたんです。でも、周りはほかに、誰もいないんですよ。青い空と、目の前には熱帯雨林が広がって、茶色い川がずっと流れていて。それで、挨拶代りに鞄の中からサンポーニャを取り出して演奏したんです」
カヌーでの一人旅。思わぬ来客を歓迎するかのように、瀬木さんのサンポーニャが、広大なの熱帯雨林の中を流れるアマゾン川に響いた。
「とても気持ちがよくて、目をつむって10分くらい、陶酔して演奏していたんです。目をあけたら、イルカがカヌーの周りに100匹くらい集まってきていました。イルカの前で初ライヴをしていたんです(笑)」
瀬木さんが最も愛する地球上の楽園だというアマゾンをイメージして作った「ザ・グレート・アマゾン」は、テレビCMや会場内で聴くことができる。
「大アマゾン展」
開催期間/3月15日(土)~6月14日(日)
会場/国立科学博物館(東京・上野)
開館時間/午前9時~午後5時(金曜日は午後8時まで)。※入館は各閉館時刻の30分前まで。※開催日時が変更となる場合があります。※特別開館延長:4月25日(土)~5月10日(日)は午後6時まで。ただし、5月1日(金)・5月8日(金)は午後8時まで
休館/毎週月曜日。ただし3月30日(月)、4月27日(月)、5月4日(月・祝)は開館
主催/国立科学博物館、TBS
後援/文部科学省、外務省、ブラジル大使館、ペルー大使館、BS-TBS、TBSラジオ
協力/NTTドコモ、アマゾン研究所、鶴岡市
技術協力/ソニーPCL
問い合わせ先/ハローダイヤル 03-5777-8600
(写真・文/麻生雅人)
写真上は瀬木貴将さん。写真下は4Kシアター映像のピンクカワイルカ