リオグランジドスウ州リーグ決勝でも取り入れられた、両チームサポーターの混合エリア「トルシーダ・ミスタ」

2015年 04月 28日

グレナウ戦

サッカーはご存知のように熱狂的なファンが相手チームを罵り喧嘩になったり、フーリガンという暴力目的で来るグループがいたりして、スタジアムの中では通常チーム別に仕切られてます。

しかしその一方では、異なるチームを応援しているけれど一緒に観戦したいという親子や家族、恋人同士や仲間もいるため、その要望に応え、クラブ側が今回トライしてるのがこのミックスサポーター席「トルシーダ・ミスタ」というわけです。

トルシーダ・ミスタの席は厳重に警備されていますが、スタジアムへの入場方法から通常の席とは違います。集合場所となっているポルトアレグレにある指摘された場所からの何台かのチャーター専用バスでスタジアムに向かいます。到着したバスはその席があるエリア入口に横付けされ、係員がサポーターを専用通路へ誘導します。帰る時も他のサポーター達がスタジアムを後にするのを見計らって(今回は試合終了後20分)、係員の指示に従って専用出口へ。

このシステムが実施されたのは今回で2回目ですが、前回(3月1日)のベイラヒオ・スタジアムのとき同様、問題なく無事にことは運びました。トルシーダ・ミスタ、まずはインテルとグレミオが試みましたが、他のクラブも是非参考に今後全国に広まればいいなと思います。スタジアムの観客動員に繋がり、クラブ側としても嬉しい話しですね。暴力追放、友好的に異なるチームを隣り合わせで応援する親子や家族、恋人達、そういったふれあいがあるとスタジアムもより楽しくなりますね。

さて、州リーグもいよいよ次は最終戦。

今回のクラシッコ”グレ・ナウ”戦」は、両チームの攻め合い、しかしゴールならず、0-0の引き分け。ということで次の日曜日、今度はインテルのホームスタジアム(ベイラヒオ)での決着となりました。

今度は客席が真っ赤に染まります。アウエーで戦うフェリポン監督用いるグレミオ、大丈夫でしょうか!? どちらかが勝利すれば今年の州リーグのチャンピオンとなります。

(写真・文/土居 清光エミリオ、記事提供/土居 清光エミリオFacebook
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著者紹介

土居清光エミリオ Emilio Kiyomitsu Doi

土居清光エミリオ Emilio Kiyomitsu Doi
神奈川県横浜市生まれの浜っ子。7歳のときに、父が描いた夢と共に家族でブラジルに移民。約1か月の船旅でサンパウロに上陸、以降11年間サンパウロで生活を送る。その後、一度日本に帰国するも、多感な思春期の頃を過ごしたブラジルでの生活が忘れられず、再移住を決意。現在、念願の永住権を取得してガウーショに囲まれながらリオグランジドスウ州で生活中。

Facebookでブラジルのさまざまなことを紹介中( https://www.facebook.com/kiyomitsuemilio.doi )。
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