あだ名は「いいヤツ」。村田諒太と対戦するドウグラス・アタイジは人柄のいいファイター!?

2015年 05月 1日

ドウグラス・アタイジ

「私の名前はドウグラス・ダミアォン・アタイジです」–。

5月1日、大田区総合体育館にてロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(29)と対戦するブラジルのドウグラス・ダミアォン・アタイジ選手(24、サンパウロ州グアルーリョス市出身、WBO世界ミドル級14位)は、観客にこうあいさつするだろう。

南米大陸以外での試合は今回が初めてとなるアタイジが、試合に向けてのコメントをブラジルのメディア「グローボ・エスポルチ」に語っている。その内容からも、ドウグラス選手の人柄がうかがえる。村田をどう思うかという質問に対しては、「いい人そうだ」とコメントしている。

ラテンアメリカのミドル級のチャンピオンで、13勝(失格による)1敗の成績を持つドウグラスは、これまでの彼の人生の中でも最大級のイベントに東京で臨む。

2012年のロンドンオリンピック決勝で日本人にとってはヒーローとなった村田諒太は、ロンドンでブラジル代表エスキーヴァファウカォン・フロレニーノを破り、ロンドンオリンピックでブラジル人の笑顔を奪ったボクサーでもある。以来、村田選手はプロとして6試合を戦い全勝している(その内、4試合はノックアウト勝ち)。

ブラジルでのドウグラスのニックネームは、人柄どおり「いいヤツ」。しかし、多くのブラジル人アスリートがオンとオフの切り替えがはっきりとしているように、彼もまた、リングの上ではボクシングの鬼と化す。

ドウグラスは「諒太、私は君を日本のリングで歓迎するだろう。この一戦のために充分に準備してきた。素晴らしいファイトを見せたいし、自分のためのショーケースにするつもりです。今回は私の仕事を世界に見せるチャンスです。諒太は試合では攻撃的である。私はテクニックとその攻撃的な面で上回って私の全ての力を駆使します。これは私にとって挑戦である」と語った。

12歳でボクシング​​に嵌り、恋に落ちたドウグラス。グアルーリョスにあるボクサークラブ「アトレチコ・グアラニー」で技術を磨き続けてきた彼は、遂に、2012年のロンドンオリンピックでの友人でもあるファウカォンの敵を討つために日本まで来るチャンスを得たのだ。

果たして勝負の行方はいかに!?

大田区総合体育館(東京都)
村田諒太第7戦&三浦隆司世界タイトルマッチ
●三浦隆司-ビリー・ディブ
●村田諒太-ドウグラス・ダミアォン・アタイジ
開演:17:00

(文/加藤元庸、写真/Divulgação)