ブラジルで一番サッカーが盛り上がる日。ブラジル全土で一斉に行われた各州選手権優勝決定戦

2015年 05月 9日

ロビーニョ

さて、この日のセカンドレグは、サントスのホーム、ヴィラ・ベウミーロでの試合だった。私もよく観戦に行った思い出深いスタジアムだ。ホームのサントスとしては負けられない。

サントスは、ホビーニョの2アシストで、前半2-0で折り返した。

後半にパウメイラスに1点返され、2戦合計で2-2となり、決着はPK戦で決めることになった。アウェイゴールはなく、延長戦もなかった。

PK戦では、二人が外したパウメイラスとは対照的にサントスは全員が決め、サントスの優勝が決まったのだ。
ひいきのサントスが優勝を決めてくれ、久々に喜びを味わった。

もう大ベテランの域に入っている久々に見たホビーニョだったが、かなりの存在感だった。この活躍もあってか、5月5日に発表されたコッパ・アメリカ(南米選手権)の代表にも選出された。

サントスは、2010年から2012年にかけて3連覇を果たして以来の21回目の優勝になる。

私がブラジルにいた2005年~2012年では、2006、2007、2010、2011、2012年に優勝しているので、ここ10年間で6回優勝していることになり、サントスにとってかなり縁のある大会のようだ。

インテル対グレミオ

さて、他の有力な州では、リオデジャネイロ州ではヴァスコが、ミナスジェライス州ではアトレチコミネイロが、ヒオグランジドスウ州ではインテルナシオナウが、そしてバイーア州ではバイーアがそれぞれ優勝を決めた。

この日は、それぞれの州でそれぞれの地域で決勝戦が行われ、ブラジル各地のサッカーファンたちが熱狂した一日になったことだろう。

さて、そんな熱狂の日曜日から1週間後のこの週末からいよいよブラジル全国選手権が始まる。今年は6月からコッパ・アメリカもあるし、ブラジルサッカーにはますます目が離せない。

(文/コウトク、写真上/Rodrigo Corsi/FPF (04/05/2015)、写真下/Lucas Uebel/Grêmio FBPA)
写真上:5月5日、サンパウロ州サッカー連盟(FPF)の表彰式
写真下:5月3日、ポルトアレグリ。インテルナシオナウがグレミオを下した

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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