サンパウロ(ブラジル)で「第4回イタリア郷土料理週間」開幕
2015年 10月 25日ブラジルのサンパウロ市は、19世紀終盤以降世界中から移民を受け入れてきたコスモポリタン都市だ。中でもイタリア文化は食を中心に市民の生活に浸透している。
そんなサンパウロで10月24日(土)から「第4回イタリア郷土料理週間」が開催されていると「ヴォーグ・ブラジル」が伝えている。イベントは10月31日(土)まで。期間中はイタリア音楽のコンサート、映画上映会、ワークショップやコンテストなどのカルチャーイベントも行われる。
期間中はノミネートされた市内の20のレストランが各々イタリア本国からシェフを迎え、この週だけの特別メニューを提供する。それぞれの店がイタリアの1地域を選び、その地域の郷土料理を取り入れた特別メニューを作る。
今年で4回目を迎えるこのイベント、2014年にイタリアから呼ばれたシェフは9名だったが、ブラジル・イタリア両国のさらなる交流のため、今年は20人に大幅に増やしたという。
20人の中には、ミシュランの3つ星レストラン「ダ・ヴィットーリオ」のロベルト・チェレーア、同1つ星レストラン「インダーコ」のパスクアーレ・パラマーロや「イル・ペリカーノ」のセバスチアーノ・ロンバルディ、イタリアで影響力のあるガイドブック『ガンベーロ・ロッソ』で受賞したレストラン「ドン・カミーロ」のジョヴァンニ・グアルネリらが含まれる。
これら20人のイタリアのシェフたちが、サンパウロ市内のイタリア料理界をリードするシェフたちとコラボレートする。
メニューは全部で160種類となる予定で、前菜、プリモ・ピアット(パスタ、リゾット類)・セコンド・ピアット(メイン料理)、デザートの中から2つを選んで作られた特別メニューがここに含まれる。市内のシェフが本場のイタリア料理を学ぶ機会であるとともに、市民はイタリアのオーセンティックな料理に触れることができる。
イタリア郷土料理週間はイタリア貿易振興局、イタリア食文化輸出振興協会、イタリア料理アカデミー、イタリア観光局、イタリア文化協会、在ブラジルイタリア商工会議所、在ブラジルイタリア大使館、在ブラジルイタリア領事館、コモラッティ・グループ他イタリアゆかりの企業が後援・協賛している。
参加している市内のイタリア料理店と担当するイタリアの地域は下記のとおり。
Aguzzo – ウンブリア州
Buttina – トスカーナ州
Casa Santo Antonio – サルデーニャ州
Friccò – ヴェネト州
La Madonnina – アブルッツォ州
Maremonti – カンパニア州
Pasquale – プーリア州
Pettirosso – ヴァッレ・ダオスタ自治州
Picchi – シチリア州
Piselli – フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
Pomodori – ピエモンテ州
Santo Colomba – トレンティーノ・アルト・アディジェ州
Sensi- ラツィオ州
Spadaccino – バジリカータ州
Supra – カラブリア州
Terraço Itália – ロンバルディア州
Tre Bicchieri – マルケ州
Vinarium – モリーゼ州
Vinheria Percussi – リグーリア州
Zena – エミリア・ロマーニャ州
(文/余田庸子、写真・図版/Reprodução/ITA brasil/Agência TAO)