グルーポ・エスペシアウで結果を残すために

2016年 03月 14日

工藤めぐみ

最近 引きが強いというか、勘が良いと言うか。何気なーくリオの思い出写真を探していて選んだ1枚の写真。

左に移っているWANTIURは、2016年のカーニバルではポルテーラと言う団体のメンバーとして出場していましたが、辞めてしまったとのこと。次はどこの団体へ行くのか楽しみ~なんてやり取りしていた矢先のこと…。

なんと、トゥイウチに来たのです。そう、私が今年サウゲイロと掛け持ちで参加してとうもろこしの衣装を披露した団体です。

工藤めぐみ サンバ とうもろこし

パライーゾ・ド・トゥイウチは2016年の今年のリオのカーニバル、グルーポAで優勝したので、2017年のリオのカーニバルではグルーポ・エスペシアウ(スペシャルチーム)に昇格します。

強豪チームがひしめき合うエスペシアウに所属し続けるのはそう簡単では無く…。そのためには、良い人材を集め、色んな作戦を考えなければいけないので気合いが、入るワケです。

トゥイウチはグッジョブ、良いタイミングでWANTIURをGETしたよ! 素晴らしい!

トゥイウチとしては、エスペシアウに昇格したが故に一気に負担も増えるわけで。

そして、またグループAに降格してしまうと、グルーポAの12団体の中で再び1番にならないとエスペシアウへは上がってこれない厳しい世界。

リオのカーニバルはシビアなコンテスト。ただ露出の多い人や酔っ払いが好きに踊っているわけでは無く、みな1年かけて、本気で、チーム全員で戦っているのです。

トゥイウチはお金が無いので、コミュニティーの人間、もちろんパシスタも無償でお衣装作りや山車のパーツ作業を手伝ったり。みんなで作りあげて頑張っているチームです。

WANTIURが来たことでチームが上り調子になります様に!

(写真・文/工藤めぐみ)

著者紹介

工藤めぐみ Megumi Kudo

工藤めぐみ Megumi Kudo
9歳よりクラシックバレエを基礎にサンバを始める。
2008年にリオデジャネイロの名門エスコーラ・ジ・サンバ「サウゲイロ」のパシスタのオーディションに合格。
2009年~2011年、2013年~2014年に同団体のパシスタとして、リオのカーニバルに出場している。「サウゲイロ」の選抜メンバーによるサンバショーのメンバーでも、唯一の日本人として参加している。
帰国中は、プロフェッショナルのダンサー(SMAPドームツアー、山下智久コンサートのサンババックダンサーなど)や、ダンスインストラクターとして活躍。神戸にてダンス教室「MEGUサンバダンス」を主催するほか、地元のサンバチーム「Feijão Preto(フェジョン・プレット)」のダンサーリーダーも務める。神戸まつり、浅草サンバカーニバルをはじめ全国のサンバ関連イベントでも活躍。

「Feijão Preto(フェジョン・プレット)」http://www.feijaopreto.net/

「MEGUサンバダンス」http://www.feijaopreto.net/sambadance.htm
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