コルプスクリスチ(聖体の祝日)名物、砂のカーペット

2016年 06月 4日

カンデラリア教会 リオ コルプスクリスチ

コルプス・クリスチの行事自体は1193年に始まり、1264年にローマ教皇ウルバヌス四世によって公式な行事として認められました。コルプス・クリスチで信者が行列を作るのは、約束の地に居る神に続く道への行進を象徴しているそうです。

このコルプス・クリスチは有名な「最後の晩餐」と関係があります。イエス・キリストが磔処刑される前に、弟子たちとともに最後の晩餐を開き、次のように言いました。

「イエスと弟子たちが食事をしていると、イエスはパンを手に取って祝福し、ちぎって弟子たちに配りました。そして、「このパンを手に取り、食べなさい。これは私の身体です。」イエスはまた、杯を手に取り、感謝の祈りを捧げたうえで弟子たちに渡しました。「この杯を飲みほしなさい。これは神と契約した私の血です。罪が許されるために多くの人に注がれるのです。」(マタイによる福音書26章26-28節から意訳)

最後の晩餐が開かれたのは木曜日、キリストが磔刑を受けたのが金曜日、そして復活したのが日曜日とされています。「コルプス・クリスチ」はキリストの聖体を祝う儀式なので、三位一体の日曜日の次の木曜日(イースターの60日後)に行われます(次ページへつづく)。

カンデラリア リオ コルプスクリスチ

(文/唐木真吾、写真/Valter Campanato/Agência Brasil)
5月26日、リオデジャネイロ旧市街区(セントロ)のカンデラリア教会。コルプス・クリスト(聖体の主日)の行列にリオ司教区のオラニ・テンペスタ大司教が参加した

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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