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2016年 06月 5日 11:49
ブラジルでも一度は廃れたコルデウは、1960年代末~1970年代初頭に再評価されて再び盛んに制作されるようになり、ペルナンブッコ州ベゼーホスのジョタ・ボルジェス、セアラー州ジュアゼイロ・ド・ノルチのアブラォン・バチスタなどさまざまな作家が活躍しはじめた。今も北東部では、アルテザナートとしてリテラトゥーラ・ジ・コルデウが作り続けられている。
セアラー州イプの出身で60年代初頭にリオデジャネイロに移住したゴンサロ・フェヘイラ・ダ・シウヴァが、リオデジャネイロでコルデウを作り始めたのは1978年のこと。以来、この地でコルデウの制作と研究を進め、研究書も記している。
そしてゴンサロ氏が1988年にサンタテレーザに設立したのが、「ブラジル・”リテラトゥーラ・ジ・コルデウ”・アカデミー」。研究機関であるアカデミーには博物館があり、多数のコルデウ、コルデウに関する文献、かつての印刷機などが保存・展示されているほか、コルデウも販売している。
Academia Brasileira de Literatura de Cordel(ブラジル・”リテラトゥーラ・ジ・コルデウ”・アカデミー)。Rua Leopoldo Fróes, 37 – Santa Teresa – Rio de Janeiro – Tel: 55 21 2232-4801。サイトはwww.ablc.com.br/。
ちなみにリテラトゥーラ・ジ・コルデウは、リオデジャネイロでは、北東部文化の殿堂でもあるサンクリストーヴァォン市場でも販売されている。
(写真・文/麻生雅人)
写真はリオデジャネイロ市サンタタレーザ地区にあるブラジル・”リテラトゥーラ・ジ・コルデウ”・アカデミー
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