2017年、リオのカーニバルを振り返って。工藤めぐみさん、今年もサウゲイロのパレードに参加
2017年 04月 22日2月26日、パレード当日。
2017年のサウゲイロの行進テーマは、「カーニバルの神曲(A Divina Comédia do Carnaval)だ。14世紀のローマの詩人ダンテの「神曲」をモチーフに、地獄、地獄と天国の中間ともいえる煉獄、そして天国へと連なる道を表現した。
アーラ(行進のパート)は全部で34、山車は6台、3500名が参加した。
コミサォン・ジ・フレンチ(行進の先導)では、赤い悪魔とヘビの髪の毛を持つメドゥーサが登場。これから始まる75分間のストーリーに胸が高鳴る。
ダークな世界から華やかな世界への描写は、さすがサウゲイロ。
筆者が最も気に入ったこちらのアレゴリアは、何百人もの人間によって底辺から天国へ向かうグラデーションが表現され、まるで演劇を見ているかのようだった。
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(文・写真/柳田あや)