日本のホテルやレストラン関係者がブラジル流朝食”カフェ・ダ・マニャン”を体験
2017年 05月 26日
牧畜と酪農も盛んなブラジル。食卓にはさまざまなハム類と乳製品が用意され、ハムでは、プレズント(プレスハム)とモルタデーラ(ボロニアソーセージの一種)、チーズだけでも、プロセスチーズ、ミナスジェライス州風チーズ、ヘケイジャォン(クリームチーズ)など、数種類がテーブルに並ぶことが多い。
この日も、ブッフェテーブルにハム類、個々のテーブルにチーズ類と、ドーシ・ジ・レイチ(ミルクジャムの一種)、ブラジルの老舗名門メーカー「アヴィアサォン」社のバターなどが並んだ。「アヴィアサォン」社のバターは、あっさりした口当たりが好評だった。
「(フランスの)エシレほど塩分が強くなくクセがほとんどないのに、バターとしての存在感はしっかりしています。朝食にぴったりです」と飲食メディア関係者は語った。
ジュースは、クプアス、グラヴィオーラ、カジュー(カシューナッツがなる木の実のフルーツ)といったトロピカルフルーツのジュースが用意され、魅惑的な芳香が、“熱帯の国(パイース・トロピカル)”の自然の恵みをアピールした。パンフレットを見ながら、さっそくその場で果肉100%のアマゾンフルーツのパルプを注文する参加者もいた。
また、テーブルにはグアバの果肉を砂糖で煮詰めたゴイアバーダや、パイナップル&ココナッツや、パッションフルーツ&マンゴーをなどの手作りジャム、コーヒーの花から集められた蜂蜜も並んだ。
ブラジルでは朝食のことは”カフェ・ダ・マニャン(朝のコーヒー)”と呼ばれている。コーヒーやお茶も欠かせないアイテムだ。
食後にはスペシャルティ・コーヒーやマテ茶で歓談しながら、参加者たちは、それぞれの食べ物にまつわるエピソードなど大使館職員による説明に耳を傾けて、ブラジルの文化を堪能した。
(写真・文/麻生雅人)