カンドンブレーと構成主義に多大な影響を受けたフーベン・ヴァレンチン作品展、開催される

2017年 06月 5日

フーベン・ヴァレンチン カンドンブレー

ブラジルの構成主義の巨匠のひとりフーベン・ヴァレンチンの作品展「信仰と構成主義」が、ブラジリアのカイシャ文化センターで3月14日から5月28日まで開催された。

フーベンはキャリアの初期には抽象的な作品を手掛けていたが、1950年代からアフリカ系ブラジル、特にカンドンブレーの文化に傾倒した。

フーベン・ヴァレンチン カンドンブレー

展覧会では、バイーア出身であるフーベンの作品のうち、1960年代にブラジリアを拠点としていた時代の作品を中心に、絵画や彫刻など60点を展示した。

「フーベンはここブラジリアで数多くの作品を創作し、そのどれもが実に近代的な美学を持ったものでした。ブラジリアのモダンな空間に、ブラジルとアフリカのルーツを示す美を持ち込みました」(アントニオ・ビアンショ教授)

キュレーションを担当したのはマルクス・ジ・ロントラ・コスタ。相続人や個人所有作品、公共所有作品から作品が選ばれた。

フーベン・ヴァレンチン カンドンブレー

(文/麻生雅人、写真/Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)