FOODEX2018で「揚げポンデケイジョ」がお目見え
2018年 03月 6日マンジョッカ芋(キャッサバ芋)のデンプンとチーズを使ったブラジル名物のチーズパン、ポンデケイジョ。発祥はミナスジェライス州と言われているが、今では国民食といっても過言ではないほどブラジル全国で親しまれている。
また、ポンデケイジョは小麦粉を使わないことから、グルテンフリーフードとしても注目が高まっている。
代表的なレシピは、マンジョッカ芋(キャッサバ芋)のデンプンをチーズやとき卵とともにボール状に練った生地をオーブンで焼き上げるというスタイルだ。
ところが、この生地を焼かずに油でフライにした「揚げポンデケイジョ」が、現在、幕張メッセで開催されている、流通業者や外食産業を対象とした食品・飲料の見本市・商談会「FODEX JAPAN2018」にお目見えした。
油で揚げるだけの冷凍食品「揚げポンデケイジョ」を紹介しているのは在日ブラジル人が愛知県豊橋市で経営する食品企業HIRO WORLD。新商品として出品されている。
食べてみると、揚げているのにドーナツほど油っぽさを感じさせず、外はカリっとしていて中はモチモチというポンデケイジョならではの食感も生きている。
それにしても、一般的には生地を焼いて作るポンデケイジョを、“揚げる”という発想はどこから生まれたのだろう?
「ポンデケイジョは生地を焼くのに約30分かかりますが、なんとかもっと早く作ることができないかと考えているうちに油で揚げる方法を思いつきました」(HIRO WORLD)
また同社によると、マンジョッカ芋(キャッサバ芋)のデンプンは、油で揚げても小麦粉と比べてあまり油を吸わないため、高温になるので焼くより早く出来上がるだけでなく、重く感じるほどには油っぽくならないという。
FODEX JAPAN2018(第34回国際食品・飲料展)は3月9日(金)まで幕張メッセで開催される。流通業者・外食産業からの「揚げポンデケイジョ」の問い合わせはホール5のブラジルパビリオン内「HIRO WORLD」(0532-39-8330)まで。
(写真・文/麻生雅人)
写真上は「揚げポンデケイジョ」。写真下はHIRO WORLDのブースを訪問されたアンドレ・コヘア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使閣下(右)