神田外語大学がTHE世界大学ランキング日本版で総合33位に

2018年 04月 10日

神田外語大学

「貧困と連帯の人類学: ブラジルの路上市場における一方的贈与」(春風社)の著者としても知られる奥田若菜准教授や、「新版 現代ブラジル事典」(新評論)への執筆で知られる舛方周一郎講師などが在籍するイベロアメリカ言語学科のある神田外語大学が、THE世界大学ランキング日本版において総合33位にランクインを果たした。

「THE世界大学ランキング日本版2018」は、イギリスの高等教育専門誌「THE Times Higher Education」とベネッセホールディングスによって作成されたランキングで、<教育リソース>、<教育充実度>、<教育成果>、<国際性>の4つの視点で、大学選びに影響力を持つ高校教員や企業人事によって評価が行われた。

神田外語大学は、4つの評価基準の内、教育充実度(92.2ポイント)、教育成果(55.4ポイント)、国際性(76.0ポイント)で高い評価を獲得したという。

最も良い評価を受けた「教育充実度」では、高校教員を対象に「グローバル人材育成に力を入れている」「生徒の力を伸ばしている」大学として例年ポイントを集めている。また教育成果では、企業人事や研究者からの高い評価を受け、国際性では、外国人学生比率や外国人教員比率が高い大学としてのポイントも高かったとのこと。

ランキングの発表を受けて神田外語大学は、「同大のキャリア教育センターは学生の海外インターンシップ活動支援に意欲的に取り組んでおり、OB、OGが活躍している世界各国の企業との交流も積極的に行っていることも企業人事から票を集めた要因の一つとなった」と広報した。

同大は2017年4月5日、語学教育を通して、「教わる」のではなく、「自ら学ぶ人」を育てる新しい語学学習施設「8号館(通称:KUIS8 クイス・エイト)」を学内に新設したという。この施設では「生涯にわたり学び続ける力」として「ラーナーオートノミー(自立学習推進能力)」に着目して、同分野のさらなる発展と経済・社会の発展に寄与する高度な語学力を備えた人材の育成を目指しているという。

同大学の宮内孝久学長は「THE世界大学ランキング日本版」での総合評価33位という結果に対し「本学が地道に積み上げてきた教育への取り組みが学生や高校の先生方に理解され、本学から輩出された卒業生が社会で受ける評価の反映であると大変喜ばしく思っている」と述べた。

「我々は『自立学習』を教育の軸と標榜しているが、学生の本気度を上げさせ、アドバイザー機能を高める為には不断の研究が必要だ。先輩が後輩を指導するチューター制度における関係者の技術向上と合わせて更なる拡充を目指し、努力を重ね精進して参りたい」(宮内孝久学長)

(文/麻生雅人、写真提供/学校法人佐野学園)