ロシアW杯2戦目、ブラジルは苦しみながらもドラマチックにコスタリカに勝利 

2018年 06月 24日

ブラジル コスタリア ロシア

ロシアW杯では、グループリーグ全3試合中最初の2戦の試合開始時刻は、日本時間で午後9時、午前0時、午前3時の3パターンである。今回の試合は午後9時開始ということで、日本ではゴールデンタイムの時間となった。反対に、ブラジルでは、金曜の午前9時キックオフだったが、この日ブラジル国内では休日になったようだ。

ブラジルの先発は、前試合から右SB(サイドバック)のダニーロ(マンチェスターシティ)がファグネル(コリンチャンス)に変わったのみで、それ以外は第1戦と同じだった。個人的にも特に応援しているダニーロだが、前日の練習中での怪我が先発から外れた原因のようだ。けがの具合が重くなければよいと祈るばかりだ。

輪番制のキャプテンは、CB(センターバック)のチアゴ・シウヴァ(パリSG)が務めた。

入場セレモニーが終わり、キックオフのためにピッチ上に出て行ったブラジル選手たちは、青色のセカンドユニフォームを纏っていた。

ブラジルのセカンドユニフォームの青色は、そのバージョンによって微妙に色合いが異なる。筆者は2011年のターコイズブルーのバージョンが、その色合いといいデザインといい大好きだったが、その年に行われたコパアメリカの成績が悪く、縁起が悪いということですぐに次のバージョンに切り替えられてしまった。

今回の青色は、2011年バージョンほどではないが、少し緑がかったきれいな青い色だ。そんなきれいな色のユニフォームで戦うセレソンにぜひ勝ってほしいと思い、2011年版の青色のユニフォームを身につけて応援することにした。

そして、この日の試合は、壮絶な一本の大河ドラマのような展開を繰り広げることとなった。

ブラジルと対戦したコスタリカは、4年前のブラジル大会でベスト8に入り、一大旋風を巻き起こしたチームだ。大活躍したGKナバスはブラジル大会後、世界一のクラブチーム、レアルマドリッドに加入した。見事正GKの座を掴み、UEFAチャンピオンズリーグ3連覇の立役者として活躍している。

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(文/コウトク、写真/Lucas Figueiredo/CBF)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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