ロシアW杯2戦目、ブラジルは苦しみながらもドラマチックにコスタリカに勝利 

2018年 06月 24日

ネイマール 

主審はPKの判定を下したが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の判断を仰ぐことになった。

その結果、PKは取り消しになってしまったのだ。

意気揚々とボールを抱えてPKスポットに向かっていたネイマールだったが、PKを蹴ることは許されなかった。

VARがない前大会までだったら間違いなくPKだったはずだ。改めてVARの底力を見せつけられた。

試合の残り時間は10分少々。

ブラジル選手たちの焦りは増すばかりだ。

相変わらずシュートまでは持ち込めるのだが、守護神ナバスの壁を崩すことがどうしてもできない。

そんな中、イライラのピークに達していたネイマールが、ボールを地面に思いっきり投げつけイエローカードを受けてしまう。それに対し、主審に抗議したと受け取られたコウチーニョ(バルセロナ)までイエローカードを受けてしまった。

ネイマールはまだしも、コウチーニョのイエローカードは痛いと思った。

今のブラジルでは、コウチーニョのプレーがずば抜けており、出場停止などにつながらなければよいと思った。しかし、そんな心配は杞憂だった。コウチーニョは冷静さを失うことなく、素晴らしい動きを見せた。

(次ページへつづく)

(文/コウトク、写真/Lucas Figueiredo/CBF)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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