ラグビー、ワイン、ピッツァ、ジャズ…。日本最大級のイタリアン・フェスティバル、大阪でも開催。

2019年 08月 4日

「想いあふれて」の演奏でも知られるフランチェスコ・ブッズッロ(写真提供/在日イタリア商工会議所)

日本最大級のイタリアン・フェスティバル「イタリア・アモーレ・ミオ」。 2019年の東京会場のイベントは7月6日(土)~7日(日)に赤坂で開催されたが、大阪では9月18日(水)~23日(月・祝)に、“ラグビー版”仕様「カットリーカ・ピアッツァ・イタリア」として開催される。

ラグビーワルドカップ2019日本大会と開催期間と重なる「カットリーカ・ピアッツァ・イタリア」は、メイン会場の大阪のほか、アッズーリの愛称で親しまれているラグビー・イタリア代表のキャンプ地である上田市(9月13日(金))や、福岡市(9月24日(火))、豊田市(10月6日(日))でスポットイベントが開催される。

イタリアのラグビーとブラジルのラグビーには浅からぬ縁があり、現在、ラグビー・ブラジル代表をけん引しているヘッドコーチであるロドルフォ・アンブロージオ(アルゼンチン出身)は、元ラグビー・イタリア代表メンバーだった。

メイン会場の大阪では、イタリアラグビー代表の軌跡を紹介するコーナーも設置されるとのことなので、現役時代のロドルフォ・アンブロージオの雄姿も紹介されるかもしれない。

ラグビー以外のコンテンツでは、イタリアのブランドやグルメ、ワインなどが紹介されるほか、このイベントのために来日するアーティストによるフリーコンサートも行われる。

来日する音楽家は、ポップス歌手のキアラ・ガリアッツォ、即興ピアニストのエミリアーノ・ペペ、ジャズ・ミュージシャンのレティツィア・オノラーティ&パオロ・ディ・サバティーノ・トリオ、そして、2018年に初来日を果たしたジャズトリオ「イ・マニフィチ・トレ」。

イタリアのジャズ界にはボサノヴァをはじめブラジル音楽の影響を受けた音楽家が少なくないが、 パオロ・ディ・サバティーノ・トリオ もブラジル音楽の影響が色濃いグループ。同トリオはブラジル出身のギタリスト、イリオ・ヂ・パウラと共に、その名もずばりザ・ポストカード・フロム・ブラジルというユニットに参加してブラジル音楽に取り組んでいる。

イ・マニフィチ・トレは、 フランチェスコ・ブッズッロ(ギター)、ジュゼッペ・ミリチ(ハーモニカ)、ニコラ・ジャンマリナーロ(クラリネット)によるシチリアのジャズ・トリオ。

巨匠エンニオ・モリコーネが「世界一偉大なギタリスト」と賞賛したというフランチェスコ・ブッズッロ の代表的なレパートリーの中には、ジョアン・ジウベルトの「想いあふれて」もある。

また、 イ・マニフィチ・トレ は東京ではブルーノート東京に9月20日(金)に出演する。ブルーノートでは五十嵐はるみ(ヴォーカル)、 ぱくよんせ(ピアノ)、酒井麻生代(フルート)が共演する。

ワインに関しては、イタリア北部のヴェネト州とフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州で生産されるプロセッコを普及を推進するプロセッコ協会もこのイベントに参加する。

サルトンやアウロラをはじめとするブラジルの名門ワイナリーは、ヴェネト州出身のイタリア移民によって創設されていることもあり、ブラジルでもセーハ・ガウーシャ地域ではグレーラ種を使ったワインが伝統的に造られている。ブラジルワインのファンにとっても、ブラジルワインのルーツを知ることができるイベントとなりそうだ。

(画像提供/在日イタリア商工会議所)

●「Cattolica Piazza Italia(カットーリカ ピアッツァ イタリア) 」

<メインイベント>
大阪市 2019年9月18日(水)~23日(月・祝)会場:大阪市 グランフロント大阪
<スポットイベント>
上田市 2019年9月13日(金)会場:上田市 サントミューゼ広場
福岡市 2019年9月24日(火)会場:福岡市 天神スカイホール
豊田市 2019年10月6日(日)会場:豊田市 まちなか広場

●「I MAGNIFICI Tre featuring FRANCESCO BUZZURRO, NICOLA GIAMMARINARO, GIUSEPPE MILICI イ・マニフィチ・トレ featuring フランチェスコ・ブッズーロ、 ニコーラ・ジャンマリナーロ、ジュゼッペ・ミリチ」東京公演

会場:ブルーノート東京
日時:9月20日(金) [1st] Open 5:30pm / Start 6:30pm [2nd] Open 8:20pm / Start9:00pm
料金:7,500円~。
詳細は ブルーノート東京HP へ。

(文/麻生雅人)