「アサイーの日」(9月16日)制定の記念パーティ開催される

2019年 09月 15日

魚フライやエビなどに、ソーズのようにアサイーを漬けて食べる、現地流のアサイーの食べ方が紹介された(撮影/麻生雅人)

9月16日が、日本記念日協会が認定する「アサイーの日」として登録されたことを受け、株式会社フルッタフルッタは9月12日、駐日ブラジル大使館で「アサイーの日」の制定を祝う祝賀会を開催した。

パーティには抽選で選ばれた大勢のアサイー好きの人たちが集い、 日本ではまだ広く知られていない現地でのアサイーの食べ方を体験したり、セミナーでは、アサイーの産業化に日本人移民が果たした貢献や、果実を生産する農業組合が取り組んでいる持続可能な農法について学ぶなどして、日系人とアサイーに対する見識を深めた。

ブラジルのアサイーの名産地パラー州では、2017年に、州の記念日として9月5日を「アサイーの日」に制定している。 9月16日が日本における「アサイーの日」に制定されたのは、 アサイーの生産に貢献して産業を支え続けている日系移民に敬意を表して、第一回移民船がアマゾン地方に到着したのが1929年9月16日だったことに因る。

エドゥアルド・パエス・サボイア駐日ブラジル大使閣下が祝辞を述べられたあと、アサイーの産地トメアスーの移民や農業の歴史が紹介された。

セミナーに続いて開催された試食会では、パラー州で広く親しまれているアサイーの食べ方が、レシピと共に紹介された。

来場者たちは、ペースト状にした味付けをしていないアサイーにファリーニャをまぶし、小エビのソテーや白身魚にフリット、軽く茹でた豚肉などをつけて食したほか、アサイーを使ったドレッシングをかけたサラダや、ライムの代わりにアサイーを使ったアサイーカイピリーニャなどを楽しんだ。

来場者の中からは「ダイエット食や健康食としてアサイーに興味を持っていたので、糖分を使わない食べ方を知ることができてうれしい」という声も上がっていた。

(文/麻生雅人)