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「STOP感染症2020戦略会議」が「新型コロナウイルス感染症対策にかかる緊急提言」を発表

2020年2月10日、TKP新橋カンファレンスセンターで行われた記者会見。左からレジリエンスジャパン総研の金谷年展所長STOP感染症2020戦略会議 座長を務める賀来満夫教授、STOP感染症2020戦略会議 プロバイオティクスによる感染症対策WG座長を務める國島広之教授 (撮影/麻生雅人)

●約束3 “STOP感染「新生活習慣」”をつくる。 

本項目では4つのポイントが訴えられ、かつ、こうした対策を総合的に生活習慣に取り入れることこそが重要だと訴えている。

ポイントの1つ目は、感染予防の基本について。

なにより、平時から国民ひとりひとりが、「正しい手洗い」と、「咳エチケット」を日々の習慣として心がけることだ指摘している(正しい手指消毒の方法はhttps://www.mhlw.go.jp/content/000501120.pdfを参照)。

2つ目は、マスクについて。

咳やくしゃみなど飛沫感染の原因となるものを遮断するという点でマスクは有効だが、マスクのみに依存してはいけないと注意を促している。また、使用に関してもかけ方や取扱いにも細心の注意を払う必要があると訴えている。

3つ目は、「接触感染対策」の重要性について。

最新の研究成果において、身の回りの環境消毒によりインフルエンザの集団感染を劇的に抑制できた事例があることを指摘。感染症対策には「接触感染対策」が、むしろ主役となるのではないかという研究結果もあるという。

賀来教授は、高齢者施設への訪問時を例に挙げ、耐性菌を保持している人がいることで食事をするテーブルなどに耐性菌が付着することがあるが、しっかりと消毒していくことで耐性菌の感染は防げると話した(※備北地域保健対策協議会・感染症対策専門部会は「感染対策マニュアル 薬剤耐性菌編 ~ みんなで取組む感染対策 ~」の中で「耐性菌は、耐性菌が存在する含水性生体物質(汗を除く血液・体液・分泌物・排泄物・傷のある皮膚等)やそれらが付着した環境表面,その患者・入所者に関わるスタッフの手を介して感染」するとしている)。

「接触感染対策」は、正しい手洗いのほか、手を洗えない時にも使える除菌を目的としたウエットティッシュ(アルコール含有が望ましい)を携帯することも提案している。

また、多くの人が手を触れる場所の除菌(環境衛生)、空気中のウイルスや菌を減らす換気や空気清浄機の活用も大変有効だとしている。

4つ目は、免疫力の向上について。

免疫力を向上させる食品も感染症予防に大きな効果があることがわかっているとのこと。例として、酪酸菌や乳酸菌などのプロバイオテクスは、腸内フローラを整え、感染症予防につながるとして、賀来教授は「感染症にかからない体を作っていくことが非常に重要」だと述べた。

加えて、口腔ケアも感染症予防になるという。

過去の大規模災害では、被災者の避難所生活が長引くことにより、被災高齢者の肺炎が増加することが報告されているが、この肺炎は、現在「誤嚥性肺炎」と呼ばれる“口腔内の細菌を唾液や時に食物と一緒に誤嚥(吸引)することで発生するもの”である可能性が高いと考えられている(「大規模災害時の口腔ケアに関する報告集」厚生労働科学研究費補助金(健康安全・危機管理対策総合研究推進事業)「大規模災害時における歯科保健医療の健康危機管理体制の構築に関する研究」研究班)。

そしてなにより、感染症は、(マスクなど)何かひとつの対策で予防できるものではないと強調。

よって、こうした対策を総合的に生活習慣に取り入れる “STOP感染「新生活習慣」”こそが大切だと説いている。

(次頁へつづく)

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