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科学者グループが新型コロナウイルスに関する共同意見書を提出。公共交通機関での密集は要注意

写真はブラジリアの路線バス(写真/Marcello Casal Jr/Agencia Brasil)

世界保健機構(WHO)などに新型コロナウイルスに関する共同意見書を提出した世界各国の科学者239人の中のひとりである、サンパウロ大学医学部の感染学者であるパウロ・サウヂーヴァ教授が、同意見書は主に病院や交通機関などに向けて発せられたものだと語ったと、ブラジルの現地メディア「G1」が報じている。

提出された新型コロナウイルスに関する文書では、会話や咳と共に排出される微小な液滴はすぐに地面に落下するが、エアロゾル(空気中に長く留まる微小液滴)は空気中に浮遊して室内に広がり、数時間経っても無数の人に吸入される可能性があると説明しているという。

特に換気が行われていない場所ではウィルスは空気中に滞在するため、同じ空気を吸った人間に感染することが可能だと指摘しており、混雑していない場所でも換気と空気をろ過するシステムが重要だとしている。

「新型コロナウイルスは、特定の環境の中では、空気中に長く滞留して、2メートル以上移動することがわかりました。今回の警告は、主に病院と公共交通機関に向けて発せられたものです」(パウロ・サウヂーヴァ教授)

意見書によると、風の状態や湿度などその場所の環境によって、コロナウイルスは最大3時間まで空気中にとどまることが可能だという。

「ですから(条件次第では)、もしあなたが2時間前に感染者が訪れたレストランに行った場合、その場で感染者と一緒にいなくてもウイルスを吸い込む可能性もあるのです」(パウロ・サウヂーヴァ教授)

「G1」によると、意見書は以下を提言しているという。

・閉鎖された環境、特に公共の建物、職場、学校、病院、老人ホームなど、効果的な換気(空気の洗浄やろ過)が必要。

・屋内における空気感染対策では、空気のろ過や紫外線殺菌などが採用されている。

・交通機関や公共の建物では、特に過密は避ける

・機械なによる換気が不可能な場合は、ドアと窓を解放して空気が流れる環境を確保する必要がある。

また、7月6日(月)の20時に「オ・グローボ」、「G1」、「エシトラ」、「フォーリャ・ヂ・サンパウロ」、「UOL」、「エスタード・ヂ・サンパウロ」 によるメディア連合は各紙で、ブラジルにおける新型コロナウイルス感染症による死亡者の数は過去24時間で656人確認され、うち43%(284人)が北東部だったと報じている。

サンパウロやリオデジャネイロがある南東部では、過去24時間のcovid-19による死亡者は23%(149人)だったという。

発表されている数字は、メディア連合が各州及び連邦直轄区の保健局と連携して集計されている。

北東部の現地紙「ヂアリオ・ド・ノルデスチ」は7月6日(月)、サンパウロ州に次いで、感染者数が国内で2番目に多いセアラー州で、累計感染者数が123,394人、死亡者は6,504‌人になったと伝えている。また同州では、さらに67.386人が検査中だとしている。

国内でCovido-19による死亡者が多い上位10州のうち、セアラー州、ペルナンブッコ州、マラニョン州、バイーア州と4州が北東部の州となっている。

7月6日(月)20時の時点での発表は以下。

累計感染者   1,626,071人 (7月5日:1,605,585人)
新規の感染者   21,486人 (7月5日: 26,652人)

累計死亡者    65,556人 (7月5日:  64,900人)
新規の死亡者      656人 (7月5日:     535人)

(文/麻生雅人)

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