「第8回イノベーションリーダーズサミット」にブラジルのスタートアップ7社が参加

2021年 02月 24日

生分解性ポリマーを開発するBio Fiber(写真/Divulgação)

日本からグローバルイノベーションを生み出すことを目的としたオープンイノベーションの祭典「第8回 イノベーションリーダーズサミット(略称:ILS2021)」(後援:経済産業省)が、3月3日(水)からオンラインで開催される。

国内外の主要ベンチャーキャピタルや、ブラジルを含む各国政府機関推薦のスタートアップ200社以上が、最新技術やプロダクトのプレゼンテーションをオンラインで行う。

参加は事前予約制で、申し込み期限は2021年2月26日(金)午前11時59分。

ブラジルのスタートアップピッチのプログラムは3月4日(木)17:00-17:40に行われ、視聴予約をすると登壇するスタートアップに直接メッセージを送信することができる。

登壇が予定されているのは以下。ピッチは英語で行われる。

「Predify Tech」(AIを活用して、社内データや市場データをもつ企業の価格設定プロセスを改善するオンラインのスマートプライシングソフトウェア)のCarlos Schmiedel(カルロス・シュミーデウ)CEO。

「Digitalk Tecnologia Digital」(AIを利用して、複数のチャネル、エリア、システムをオムニチャネルCRMに接続し、クラスタ化したターゲット向けの自動化されたインバウンド&アウトバウンドキャンペーンと満足度調査を目指す)のReinaldo Capezzuto(ヘイナウド・カペッツート)エグゼクティブ・ディレクター。

「AI Robots Inteligência Artificial」(産業用ロボットやコラボレーションロボットの最適化と予測メンテナンスのための人工知能)のLuma Boaventura Favarini(ルマ・ボアヴェントゥーラ・ファヴァリーニ)CEO。

「Hype Studio Computação Gráfica」(11カ国における150人以上の協力者とグローバルなプロジェクトを展開するブラジルのアニメーションスタジオ。グローバル市場でライセンス取得の可能性が高い強力なブランドを作ることがミッション。また、視聴者へのアサーティブネスを高めるために、AIとデータサイエンスを使った新しいIPを開発)のGabriel Garcia(ガブリエウ・ガルシア)CEO。

「Everlog do Brasil」(輸送プロセス全体をカバーする強力で拡張性の高い輸送管理ソフトウェアソリューション)のRodrigo Resende Fávero(ホドリゴ・ヘゼンヂ・ファヴェロ)CEO。

「Fiber Bio Desenvolvimento e Pesquisa」(従来のプラスチック包装材廃棄の世界的問題を緩和するために、セルロース結晶のナノテクノロジーを利用した生分解性ポリマーの開発。 農産残渣、天然産物や再生可能な製品を利用して、循環型経済に焦点を当て、意識的な消費を促すことを意図)のIsadora Saraiva Zamataro(イザドーラ・サライーヴァ・ザマターロ)R&Dディレクター。

「Fastdezine」(企業のマーケティング部門等に、オンライン・オフラインのオンデマンドコミュニケーション製品を届け、デザインチームの製作能力と専門性の拡大をサポート。クラウドソーシングのコンセプトと確かなプロジェクト管理を組み合わせ、オンタイムでの品質を保証)のUrsula F Aleixo(ウルスラ・F・アレイショ)CEO。

事前申し込みはhttps://ils.tokyo/event_2021/#joinを参照。

ブラジルでは小零細企業支援機構(セブラエ)がスタートップの支援を積極的に行っている。

パラナ州フォスドイグアスにあるラテンアメリカ統合連邦大学で化学工学を専攻していた学生だったイザドーラ・サライーヴァ・ザマターロ、マリアーナ・シケイラ、ガブリエリ・ブエーノの3名が2019年に設立したFiber Bioも、セブラエの支援を受けて起業した企業のひとつ。

またAI Robotsは、セブラエも参加しているウーマン・アントレブナーシップ(WE)プロジェクトの18のスタートアップのひとつに選ばれている。

(文/麻生雅人)