【RIZIN.28】ホベルト・サトシ・ソウザ試合後インタビュー。“父の得意技も三角絞めだった”
2021年 06月 18日
6月13日(日)、MMAの大会としては18年ぶりに東京ドーム大会で開催された「RIZIN.28」で、ブラジル・サンパウロ出身のホベルト・サトシ・ソウザが初代ライト級王座を賭け、アゼルバイジャンの英雄トフィック・ムサエフと対戦した。
ムサエフにとっては中14日の隔離を経ての試合。サトシは徹底的に自分の得意な展開に持ち込み、美しい三角絞めでムサエフからタップを奪い、初代ライト級王者に輝いた。
サトシは試合後の率直な感想を「もう本当に夢かな」と表現。ベルトについては「RIZINのデビュー戦から、夢だった。その次の試合に負けて、ベルトがアゼルバイジャンに行って(しまい)悲しかった。ベルトを日本に持って帰ると約束した」と、ベルト獲得が決して簡単ではなかったことを説明した。
また、ムサエフの印象について 「自分の打撃に心配があったけれど、自分の柔術を信じていた。ベルウッド(ジム)で鈴木さん(鈴木 博昭)に打撃を教えてもらったから、心配だけど気にしなかった。絶対に勝つことができると思った。相手は足腰が強いから投げられないと思ったけど、(実際に試合で対戦したら)すぐに投げることもできるなと思った」と自分の武器を信じていたと話した。
試合後、リング上でマイクで父親に向けてメッセージを送っていたサトシは、「父親にベルトを見せたかったですか?」 と問われ、 ボンサイ柔術の創始者であり師匠でもあった父アジウソン・ソウザへの想いを語った。
「全部の生活をお父さんに見せたい。(ちょうど)1ヶ月前が、(父が)亡くなって10年でした。わたしの生活は10年前から、今まで本当に変わりました」
「一番良かったのは三角絞めで極められたこと。わたしのお父さんも得意な極めは三角絞めです。だから今日のこの技で極めることができて良かったです」と、亡き父の得意技も三角絞めだったと明かした。
今後の目標については「まだそれは考えていないです。すぐ家族と一緒に焼肉を食べたいし、みんなにベルトを見せたいです。みんなわたしを手伝ってくれたし、信じてくれたから本当にこのベルト見せたいです。その後は3ヶ月位休みたい。試合は短いけど練習は長いから。去年からこの試合を考えていたので」と安堵したように笑った。
(記事提供/Hexagon News、文/Viviane Yoshimi、構成/mega Brasil)