【RIZIN.29】アラン・“ヒロ”・ヤマニハ試合後インタビュー~“対戦相手は選ばない。誰が相手でも良い試合するだけ”

2021年 06月 30日

3月26日、組み合わせ抽選会でのアラン“ヒロ”ヤマニハ選手(右)と倉本一真選手(左)(撮影/Viviane Yoshimi)

6月27日(日)に大阪・丸善インテックアリーナ大阪にて「RIZIN.29」が開催された。

東京ドーム大会(「RIZIN.28」)に続く、第9試合から第12試合目までのバンタム級トーナメント一回戦が行われ、二回戦進出選手が決定した。

ブラジル、サンパウロ出身のアラン・“ヒロ”・ヤマニハ(ボンサイ柔術)は、元グレコローマン全日本王者の倉本一真と対戦した。

セコンドに、同じボンサイ柔術のホベルト・サトシ・ソウザ、クレベル・コイケをつけ、倉本を相手に、柔術だけでなく打撃も駆使し、総力戦で戦った。

ヤマニハはギロチン、三角絞めを狙いながら極めきれなかったものの、結果的に判定3-0で勝利し、二回戦進出を決めた。

試合後の率直な感想として「めっちゃ嬉しかったです」と、約3か月にわたるハードトレーニングの結果を出せたこと、家族や仲間、ジムの諸先輩の期待に応えられたことへの安堵と喜びを口にした。

我々の独占インタビューで「RIZINに参戦することは夢が叶うこと」と話していたヤマニハだが、初めてのRIZINのリングの印象について問われると「最初はドキドキしました。本当にドキドキしました。僕の夢だ(った)から。昔から、そのリングに上りたいというのが夢でした」と、改めて夢の舞台に上がり、勝利した喜びをかみしめた。

また、今後の展望としては「これからもっとハードな練習をしていきたいです。今日はミスがあったが、そのミスをジムへ戻って直して、完璧な選手になりたいと思う」とコメント。

二回戦の相手については「わたしは誰でも良いです。一番(大切なの)は人を選ぶのではなく、誰が来ても良いように、わたしが(常に技術を磨きコンディションを万端にしておくこと。常に)良い試合をしていきたいと思います」と、対戦相手は選ばない。誰が相手であっても良い試合をしていくと宣言した。

ヤマニハは、今も静岡県内にある某企業の社長の運転手兼ボディーガードとして働いており、練習時間は限られている。

RIZINの試合前VTRで、仲間たちと異国でサバイブしてきたと紹介され「わたしのライフは簡単じゃない。格闘技だけやれる選手になりたい。本当の選手になりたい」と話していたが、今回、その夢にまた一歩、近づいた。

日本に住むブラジル人にメッセージはありますか? と直接尋ねたところ「シンプルに、あなたが信じることを、毎日、毎日、実行してください。わたしは16年前に日本に到着し、長い間工場で働いてきましたが、夢を追いかけていました。まだ目標に辿りついていないけど、今はとても目標の近くにいます。夢を見ながら実現のために毎日毎日働いています」と、信じることが大切、とメッセージを送った。

(記事提供/Hexagon News、文/Vivane Yoshimi、構成/Mega Brasil)