【コラム】KondZillaチャンネルより第二弾、BUM BUM BOM BOM が公開! 「Ai Que Bunda!≒ああ、イイ気分だ!」
2022年 09月 24日
Bom dia Brasil, Boa Noite Japão! ベレーザですか? “俺のブラジリアン”こと、音楽プロデューサーのREI CAPOEIRAPです。
今日のコラムはミュージシャンである自分のミュージックビデオのリリースに関するお話です。
ブラジル人関係者とお話を進めていたところ、所謂“ブラジルあるある”で3回ほど延期されていたリリース日なのですが、3度目の正直で予定していた、8月29日13時(現地時間)に解禁となりました。ギリギリまで不安が過ぎる。でも、やればできる”ブラジルミラクル”!
それでは、6600万人の登録者数を誇る、ブラジルYouTubeのバイリファンキ(バイレファンキ)専門チャンネル、KondZilla(コンドジラ)で公開となりました、REI CAPOEIRAP改めTOMOHIKO(トモヒーコ)の「Bum Bum Bom Bom」ミュージックビデオの全貌をご覧ください!
「Bum Bum Bom Bom」のタイトルからお分かりになる方はご察しの通り、ズバリ!BumBum(ブンブン)、Bunda(ブンダ)、”お尻”をテーマに制作した一曲です。そして、Ai Que Bunda!(何てお尻だ!)と叫んでおります。
ポルトガル語のAi Que Bunda!が日本語の”ああ、イイ気分だ”に聞こえるTrocadilho(シャレ)を利用して歌詞を書きました。
このKondZillaからは2度目のリリースとなるミュージックビデオですが、前作「Baile de Tokyo」から早2年。月日が流れるのは早いものです! 前回の「Baile de Tokyo」のミュージックビデオでは、Senta Aqui ≒洗濯機と叫んでおりました。
ブラジルと言えば、シュハスコ、サッカー、サンバ、カイピリーニャ、豊富なフルーツ、もっともっと色々出てくると思いますが、”お尻”も忘れちゃいけない一つのキーワードかと。シュハスコでもお尻、ピッカーニャは美味しいですよね。
今回のミュージックビデオではフルーツに着眼し、撮影の前日に近所のお気に入りのフルーツ屋に直談判し、許可を得てゲリラ撮影に近いことをしました。
さて、今回の「Bum Bum Bom Bom」の音源とビデオができるまでのお話をしましょう。
2022年2月、ミュージックビデオ撮影の前に東京で制作したデモをきちんとミックス、ボーカルレコーディング、マスタリングをするために、インスタを通して知り合ったDJ Darthのもとを訪ねました。
ファベーラでTOS Recordsというレーベルを運営している彼が、無償で音楽のトラックを制作し、若き才能のあるファベーラのMCたちに夢を与えていることを知り、感銘を受け、即コンタクトを取りました。
彼が同じカポエイリスタでもあったことも親近感を抱かせてくれました。
コパカバーナビーチから程近い距離にあるCantagalo P.P.G.の丘に、ほぼ毎日Moto(Taxiバイク)で登り、TOS Recordsのスタジオに通いました。
電気が数日通らなかったり、警察によるオペレーションが行われていたり、ファベーラ特有の理由で行けない日もありました。
それでも行ける日は丘を登り、彼らのTOSスタジオでセッションや曲作りを共に行い、この「Bum Bum Bom Bom」以外に2曲をレコーディングしました。
そのうちの1曲「Novinha Safadinha(ノヴィーニャ・サファヂーニャ)」は上記の「Bum Bum Bom Bom」のミュージックビデオの最後でも少し聴くことができます。
ビデオはリオデジャネイロのイタグァイー市で撮影しました。
イタグァイー市は僕のカポエイラの師匠が住む町で、セントロから二時間、よくイタグァイー、何もない町だよ、と言うけれど、僕にとってはカポエイラを稽古し続けている町、19年前に初めて来たブラジルの町でもあり、ここで撮りたい! と思ったのです。
カポエイラの師匠の息子ヒアン君は、彼もまたカポエイラのプロフェッソールですが、ダンサー、モデルとしても活動しているので、ヒアン君に振り付けを頼みました。そして彼のチームの4人のダンサリーナたちに踊ってもらったわけです。
当日は、”尻トレーニング”のシーンを撮影したかったクロスフィットのジムにキャンセルをされたり、あいにくの雨でビキニの女性のプールシーンも断念せざるをえなくなり、自分が描いたストーリーボード通りの撮影を100%実現することはできなかったのですが、それでも映像監督と現場で話し合いながら、臨機応変に撮影を進めました。
近年、アニッタの「Quadradinho(クアドラヂーニョ)」や、ブラジル版Twerkとも云えるファンキのお尻ダンス、ファベーラの若者たちの間で爆発した「Passinho(パッシーニョ)」、そしてカポエイラなどなど、色々と動きがあるシーン盛り沢山のミュージックビデオに仕上がりました。
イタグァイーで撮らなかったら実現できなかったミュージックビデオ。前述のTOSのDJ DarthやMCたちも駆け付けてくれました。協力してくれたカリオカの皆に感謝、カポエイラの師匠と彼の家族にも、ただただ感謝しかありません。
写真では伝えきれない部分があるので、俺のブラジリア〜ンJAPORTUGUÊS YouTubeチャンネルでMaking of “Bum Bum Bom Bom”㊙︎メイキング映像のPart1を公開しましたので、是非、映像でご覧ください!
ということで、ブラジリアン気分で、カイピリーニャ気分で、シュハスコ気分で、ピッカーニャ気分な皆さまに是非届けたいブラジルがいっぱい詰まった夏気分の「Bum Bum Bom Bom」の音源は各デジタルストアでも配信中です(https://linkco.re/VVarV4Ce?lang=ja)!
え、夏なんてもう終わってる? いえいえ、夏は終わりません。日本の夏が終わったら、ブラジルの夏が待ってます!
それではまたお会いましょう!Tamo Junto! Tamo Ricooooo!!
(文/REI CAPOEIRAP)