“元リオ領事夫人のプヂン”、“ココアスポンジ乗せプヂン”、“パン屋のプヂン”…。2023年注目の「ブラジルプリン(プヂン)」とは!?
2023年 01月 3日クリス松村さんもブラジルプリンにビックリス!
2022年9月、ブラジル外務省のプロジェクトで、同国を代表する料理人のひとりであるパウロ・マシャード・シェフが、ブラジルの伝統料理を紹介するために日本に派遣された。
パウロ氏は日本の料理人や料理研究家、著名人などに、コース料理という形でブラジルの伝統的な料理を紹介した中で、デザートに用意されたのはプリンだった。
「ブラジルにはさまざまなデザートやスイーツがありますが、プリンは家庭でも、レストランでも、代表的なデザートのひとつです。レシピはさまざまですが、卵、牛乳、コンデンスミルク(練乳)、カラメルを、真ん中に突起のある専用の型に流し込んで、湯煎で蒸し焼きにする方法が代表的です」(パウロ・マシャード シェフ)
今回、パウロ・シェフが作ったプリンには、日本ではタピオカの原料としてしられるマンジョッカ芋のでんぷんも使われた。
「南米原産のマンジョッカ芋は、ブラジルでは様々な調理に使われ、プヂンやケーキにも使われます。私たちはこの食感が好きです。今回紹介したプリンにはココナッツミルクも使っています」(パウロ・マシャード シェフ)
テレビ番組「土曜はカラフル」(TOKYO MX)の取材で大使公邸を訪問したクリス松村さんには、アサイーのソースを和えたプリンを提供した。賞味したクリスさんは番組の中で「日本(のプリン)は固いか柔らかいかだけど、これは粘り気がある」と、ブラジルプリンならではの食感に言及していた。
そんな、ブラジルの伝統的なデザートのひとつであるブラジルプリンが、2023年、日本のスイーツ界で注目を集めるかもしれない。
クックパッドの「食トレンド予測2023」が、「イタリアのマリトッツォ」や、「フランスのカヌレ」に続く“海外の伝統的なスイーツ”として「ブラジルのプヂン」がブームになるかも? と予測しているのだ。
プヂン(Pudim)とは、プディン/プディング(Pudiing)のポルトガル語。プリンのことだ。中でも最もポピュラーな、コンデンスミルクが使われ濃厚な味と食感が魅力的なプヂン・ジ・レイチ・コンデンサード、または略してプヂン・ジ・レイチ(Pudim de leite condensado/Pudim de Leite)が、「ブラジルプリン(ブラジルプヂン、ブラジルプジン)」として注目を集めそうなのだ。
ところで実は、ブラジルプリン、日本全国津々浦々で、いろいろなお店がメニューに取り入れているばかりか、どのお店でも人気メニューとなっており、すでに知る人ぞ知る注目の存在なのだ。
(文/加藤元庸)▶次ページへつづく