リオ州サンフランシスコ・ジ・イタバポアナ市のマンジョッカ粉とパイナップルが地理的表示へ前進

2025年 12月 19日

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地理的表示(IG)取得に向け準備が進められているサンフランシスコ・ジ・イタバポアナ市産マンジョッカ粉の原料となるマンジョッカ(写真/Prefeitura Municipal de São Francisco de Itabapoana/ASCOM)

リオ州北部のサン・フランシスコ・ジ・イタバポアナ市の、同市産マンジョッカ粉と北フルミネンセ産パイナップルの地理的表示(IG)取得に向けた取り組みが進展した。12月18日、同市政府が広報した。

地理的表示の取得は地域生産の価値を高め、自治体のアイデンティティを強化し、生産者に新たな機会を開く一歩となる。

両産品は今年1月、生産地の地理的範囲を定める「区域限定報告書」を受け取った。その際、当時のデオダルト・ジョゼー・フェヘイラ農業・牧畜・漁業・供給局長は「この取り組みは伝統的産品の価値を高めることで都市の成長に寄与する」と述べ、地域経済における意義を強調した。

サン・フランシスコ・ジ・イタバポアナ市のエナウド・バヘット農業・牧畜・供給局長は、年初に署名された地理的範囲の報告書が「自治体にとって歴史的な節目となった」と強調した。これにより、マンジョッカ(英語圏ではキャッサバとして知られる)粉とパイナップルが地理的表示(IG)取得の最終段階へと進み、地域経済に不可欠な二つの産品の価値がさらに高められることになった。

「現在、手続きは国立工業所有権院(INPI)の審査を待っている段階です。認証機関から産地と品質の証明が与えられれば、これらの産品は評判と付加価値、独自のアイデンティティを獲得し、市場に出回る類似品との差別化を果たすことができます」(エナウド・バヘット農業・牧畜・供給局長)

2025年は、同市の農業にとって前進と協力、そして農家の強化が際立った一年となった。市当局は「2026年にはさらに多くの成果と機会、そして発展が、農村を町の原動力とする人々にもたらされる」と期待を示している。

(文/麻生雅人)