「ハ・チン・ブン城」の世界展、サンパウロで開催
2014年 07月 19日「Rá Tim Bum(ハ・チン・ブン)」とは、中世ペルシャの魔法使いが使ったというおまじないの言葉、とのこと。だが、ブラジルではとてもよく知られた言葉でもある。
「 é pique, é pique, é hora, é hora, é hora, rá-tim-bum(エ・ピキ、エ・ピキ、エ・オーラ、エ・オーラ、エ・オーラ、ハ・チン・ブン)」。ブラジルでは誕生日のお祝いのとき「ハッピー・バースデー」のポルトガル語版「パラベンス・ア・ヴォセ」を歌ったあとに、皆ではやし立てるフレーズがあるが、その中でも「ハ・チン・ブン」が使われることがある。
そしていまひとつは、1990年代にTVクゥトゥーラで放送されて人気を博した子供番組「Castelo Rá-Tim-Bum(ハ・チン・ブン城)」(1994~97年)だ。
この番組の放送開始20年を記念して、7月16日(水)からサンパウロ市の映像音響博物館(MIS)で「ハ・チン・ブン城」の世界展が開催されている。現地メディア(「G1」7月16日づけ、17日づけ、電子版)が報じている。
展覧会は大きくふたつのパートにわかれており、ひとつのパートでは会場には番組のセットが一部再現され、小道具や登場キャラクターも展示されているという。番組の挿入曲で、アルナウド・アントゥニスが歌った「手を洗おう」も聴ける。
もうひとつのパートでは、城の居間や図書館が再現され、その中を探訪できるという。図書館に住むガト・ピンタード(色つき猫)、紫色で毛むくじゃらの小さな怪物マウ、城の中の木に住んでいるピンクのヘビ、セレスチ、サングラスをしたブーツで双子の兄弟タッピ&フラッピなど、番組で使われた本物のキャラクターたちに会える。
また週末には、ペネロッピ(アンジェラ・ヂッピ)、モランガ(ホッシ・カンポス)など出演俳優によるショウも予定されているとのこと。
入場券は同博物館のフロントのみで販売されているが、17日はチケットが早い時間に売り切れて博物館に大行列ができるほどだったという。
「Mostra Castelo-Rá-Tim-Bum – A exposição(「ハ・チン・ブン城」の世界展)」
会場:映像音響博物館(MIS)
Avenida Europa, 158, Jardim Europa, São Paulo
サンパウロ市ジャルジン・ヨーロッパ、ヨーロッパ大通り158番
開催期日:7月16日~10月12日
時間:火曜~金曜 12時~21時、土曜 10時~22時、日曜・祝日 10時~20時
入場料金:一般 R$ 10 、半額(学生など) R$ 5
電話:(11) 2117-4777
(文/麻生雅人、写真/Paulo Pinto/Fotos Públicas)