プレイバック2014(1) ワールドカップブラジル大会
2014年 12月 31日特別企画、2014年の出来事を振り返る「プレイバック2014」シリーズをお届けする。
第一回は各種の2014年の重大な出来事として記録されている、FIFAワールドカップ・ブラジル大会。ブラジルにとっては悪夢のような大会だったが、その分、決して忘れることのできない夏となりそうだ。
グループAに属したブラジルは6月12日に行われた開幕戦では、3-1でクロアチアに勝利。
6月17日には、フォルタレーザのアレーナ・カステラォンで第二戦、対メキシコ戦が開催された。結果は0-0。写真は、ブラジリアのファンフェスト会場のサポーター。
決勝トーナメントの第一戦は、6月28日、ベロオリゾンチのミネイラォン・スタジアムで行われた対チリ戦。心臓発作でブラジル人サポーターに初の死亡者が出たこの試合は、サポーターにとって特にハラハラさせられた試合だっただろう。写真は、サンパウロ市ラルゴ・ド・アロウシェ地区にあるレストランのサポーター。
7月4日には、フォルタレーザのアレーナ・カステラォンで行われた準々決勝でコロンビアに2-1で勝利。しかしネイマールが椎骨骨折で大会離脱というアクシデントに見舞われる。
そして7月8日、ベロオリゾンチのミナイラォンで運命の準決勝戦。ドイツに1-7という歴史的大敗を喫して、ブラジルは大会の舞台から去った。
7月13日にブラジリアで行われた3位決定戦では、ドイツ戦からのショックから抜けきれなかったかのようにブラジルはオランダに0-3で敗れた。
ワールドカップブラジル大会はなんとも後味のわるい終わり方となったが、ブラジルは代表監督にドゥンガを起用して新生セレソンの立て直しを図った。
この対策は功を奏して、W杯後の国際親善試合ではドゥンガ率いるセレソン・ブラジレイラは6連勝を果たしている。
この勢いで2015年も新しいブラジル代表が快進撃を続けてくれることをねがうばかりだ。
(文/加藤元庸、写真1、2/Fábio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil、写真3~7/Paulo Pinto/Fotos Públicas)