フェスタジュニーナ名物クアドリーリャ、2015年も賑やかに開催

2015年 06月 28日

ヘシーフィのクアドリーリャコンテスト

ブラジル北東部ペルナンブッコ州ヘシーフィ市では、フェスタジュニーナ(6月祭)名物のひとつ、クアドリーリャのコンテスト大会が行われている。

クアドリーリャとは、フェスタジュニーナ(6月祭)の中心ともいえる団体ダンス行事で、ブラジル各地で行われる。

対になった男女がグループになって踊るクアドリーリャの原型は、ヨーロッパのコントルダンス(男女のペアが踊りながら順にパートナーを交換していく舞踏)だといわれている。19世紀にはヨーロッパの宮廷の舞踏会に取り入れられていたものが、ポルトガル王朝のリオ移転と共にブラジルに伝わったと考えられている。

独自の形で変化していったクアドリーリャは、ブラジルでは田舎者の格好をして踊るスタイルが基本のスタイルとして定着。学校の行事や、市町村のイベントから親族の集まりなど、さまざまな規模のクアドリーリャがフェスタジュニーナの時期に楽しまれている(次ページへつづく)。

(文/麻生雅人、写真/Luciano Ferreira/PCR (25/06/2015))
写真は6月25日、26日のクアドリーリャのコンテストに出場した団体「オリージェン・ノルデスチーナ」。29日にもセスキ主催の「クアドリーリャ・ジュニーナス」に出場する