アマゾンの滋養強壮酒、ガラピンを飲んでみた

2015年 09月 8日

ガラピン

ブラジルの代表的な炭酸飲料といえば、ガラナ。ガラナという果物の果実を原料にした飲み物です。日本でも北海道のスーパーやコンビニでは当たり前のように並んでいるので、聞いたことがある人もいるかもしれません。

ガラナ(guaraná)はアマゾン原産の植物で、インディオは黒い種子を粉にしたものをお湯に溶かして飲んでいたそうです。実はカフェインが豊富に含まれていることが特徴です。ガラナを摂取すると、疲労回復、滋養強壮の効果があると考えられています。

ガラナという名前は、トゥピ語のワラナー(wara’ná)に由来しています。ワラナーとは「人々の目のような果実」という意味があるそうです。果実が熟すと中の白い果肉と黒い種が露出して人の目に見えることからこの名前が付けられたのでしょう。見た目はちょっとグロテスクです。確かRPG「ファイナルファンタジー」のザコキャラでこんなヤツがいました…。

8月にベレン市に行った時に、現地に住んでいる方から「ガラピン」というお酒をいただきました。これは、ピンガ(サトウキビから作る蒸留酒)にガラナの種子を入れて、半年ほど寝かせたもので、日本の養命酒のようなものだそうです。

家に帰ってから早速飲んでみました。飲んですぐに、エネルギーが満ち溢れてきたような気がしましたが、ベースとなっているピンガがアルコール度数40度くらいのお酒なので、単に酔っぱらっただけかもしれません。飲んだ後は、舌が茶色に染まります。アマゾンに行く機会があれば是非一度ご賞味ください。

(写真・文/唐木真吾)

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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