ボウソナーロ大統領、陽性反応後のインタビューで「コロナは雨」
2020年 07月 8日
7月7日(火)、ブラジルのジャイール・ボウソナーロ大統領は、新型コロナウイルス感染症の検査で陽性反応だったと「オ・グローボ」、「UOL」をはじめ現地メディアが伝えている。
“高齢者や健康に問題のある人は注意を払わなければならないが、経済活動は止めるべきではない”という立場をとっている同大統領は、症状回復後にメディアに対し行ったインタビューで「このウィルスは雨みたいなものだ」と語ったと「UOL」が伝えている。
「このウィルスは雨のようなもので、誰にでも降りかかります。(中略)ある人々はこの現象に注意を払わなければいけません。健康上の問題がある特定の年齢の人たちは一度感染しただけで死に至る可能性が高いのです」(ジャイール・ボウソナーロ大統領)
日曜に不調を訴えた同大統領は、月曜には38度の発熱があったという。
「体調がすぐれない感覚は日曜にはじまり、月曜に疲労感と不調を感じて38度の熱がありました。専属医師がcovid-19の感染を示唆したため病院でCT検査を受けました。医療チームは、ヒドロキシクロロキンとアジスロマイシンの投与を決定しました。夜中に何度か目覚めて、夜明けには気分が回復して、朝5時に2度めの薬を服用しました。現在は調子はいいです」(ジャイール・ボウソナーロ大統領)
また同大統領は、病気を予防するには、以前から推奨しているヒドロキシクロロキンについても有効だという意見を述べた。
「私は昨日と比べすっかり元気で散歩したい気分です。ヒドロキシクロロキンの投与はほとんどすぐ効果がありました。医師たちは言っています。早い段階でヒドロキシクロロキンを投与することで治癒する可能性はほぼ100%です」(ジャイール・ボウソナーロ大統領)
ただしヒドロキシクロロキンは、米食品医薬品局(FDA)が同薬品の新型コロナウイルスの治療に対し効果が乏しいとして、6月15日に医療現場での緊急使用認可を取り消したと報じられている。
7月7日(火)の20時に「オ・グローボ」、「G1」、「エシトラ」、「フォーリャ・ヂ・サンパウロ」、「UOL」、「エスタード・ヂ・サンパウロ」 によるメディア連合は各紙で、ブラジルにおける新型コロナウイルスの感染者数は過去24時間で4万8,584人確認されたと報じている。
7月7日(火)20時の時点での発表は以下。
累計感染者 1,674,655人 (7月6日:1,626,071人)
新規の感染者 48,584人 (7月6日: 21,486人)
累計死亡者 66,868人 (7月6日: 65,556人)
新規の死亡者 1,312人 (7月6日: 656人)
(文/麻生雅人)