JICA横浜海外移住資料館が、中南米の日系社会における日本語教育の歴史とこれからを探るオンラインセミナーを開催

2023年 10月 29日

チラシ_海外移住資料館(中南米ニッケイの教育)
(画像提供/JICA横浜海外移住資料館)

JICA横浜海外移住資料館では11月10日(金)、オンラインセミナー「中南米ニッケイ・コミュニティの教育には魅力がいっぱい! ―ブラジル日系日本語学校を事例にして―」を開催する。

日本から中南米に渡った日本人たちは、子どもたちの教育を重要だと考え、移住先に日本語学校を作り、運営した。しかし、時代の変化と共に、日本語学校の役割も変化しつつあるという。

セミナーでは、今も続くニッケイ・コミュニティの教育で、どのようなことが行われ、どのような人材を育成してきたのか、を講演やディスカッションで解き明かし、その将来についても考える。

開催日時: 2023年11月10 日(金)19:00~21:00(日本時間)

オンラインセミナー内容:

<イントロダクション>
「中南米日系社会の日本語教育のあゆみ」
水上 貴雄(公益財団法人海外日系人協会事務局次長 兼 総務部長)
JICA海外開発青年(現JICA日経社会青年海外協力隊)としてブラジル・パラナ州の日系日本語学校で活動したのち、同協会に入職。入職後、JICAボランティア関連業務やJICAが実施する研修業務を中心に日経社会支援業務に従事。研修ではニッケイ・アイデンティティに関する講義などを担当。

<講演 1>
「中南米日系社会の日本語教育の特徴と可能性」
福島青史(早稲田大学大学院日本語教育研究科教授)
海外6カ国で日本語教育に従事する。行く先々で、日本語は、研究対象、入試科目、留学・就学、就職、趣味、両親・祖父母の言葉、パートナーの言葉、母語など、それぞれの人と様々な関りを持つことを実感する。関心のある分野は、言語政策、言語教育政策、移民政策。

<講演 2>
中南米日系日本語学校の人材育成力-“先輩のテーブル”から見えてきたもの-
松田真希子(東京都立大学大学院人文科学研究科人間科学専攻日本語教育学分野 教授)
大学時代にインド留学をきっかけに二本語教育に興味を持ち、約20年、日本の大学で留学生の言語文化教育に従事。2005年にブラジル人を含む外国人の地域ボランティア活動に参加したことから南米日系人の言語文化研究へ。移動先で個人や家族が努力して適応しているのではなく、誰もがありのままに参加できる社会デザインの研究や言語研究に取り組んでいる。

<ディスカッション>
中南米日系社会の日本語教育の魅力と未来
福島青史
松田真希子
水上貴雄(モデレーター)

形 式: オンラインアプリZoomを使用
対 象: どなたでも
主 催: JICA 横浜 海外移住資料館
参加費 : 無料
定 員: 500 名
申込方法: 下記リンクより事前登録制
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_zNFTX8hDT1uJgBSApV1rLA#/registration
※当日使用するZoomのURL は、上記フォームから申し込み後、メールにて通知される。
※開催日時は「日本時間」。海外から参加される場合はご注意を。
※セミナーは日本語で行われ、通訳はなし。

(文/麻生雅人)