カシャッサの有名ブランド「ピトゥー」からバナナ味、カジュー味のカクテル飲料が発売に
2025年 07月 7日
現在、日本にも輸入されているカシャッサまたはアグアルデンチ・ジ・カーナ(共にブラジルの国民酒であるサトウキビ由来の蒸留酒)のブランドのひとつ「ピトゥー(Pitú)」。
「ピトゥー」はブラジル国内でも最もよく知られる工業製品カシャッサ/アグアルデンチ・ジ・カーナのひとつ。海外への輸出のパイオニアでもあり、輸出量はダントツ。ペルナンブッコ州で作られるこの製品は、特に北東部では絶大な人気を誇っている。
現地メディア「フォーリャ・ジ・ペルナンブッコ」によると、ピトゥーの年間生産量は数百万リットルとのこと。
そんなピトゥーが今夏、バナナとカジューという、ブラジルでなじみ深いフルーツのフレイバーのカクテルを発売した。現地メディア「ガゼッタ・ジ・サンパウロ」が伝えている。
製品はいずれも350ml缶で、アルコール度数は17.5%。
ブラジルで最も消費されている果物のひとつであるバナナ味は、全国区で親しまれる可能性のあるフレイバー。ブラジルは世界で5番目にバナナの生産量が多い国(中小零細企業支援機構(セブラエ)による)で、2023年の生産量は6,825,724トンだった(ブラジル地理統計院(IBGE)による)。
一方のカジュー味は、ピトゥーの故郷である北東部の名産品。カジューは、カシューナッツが実るフルーツで、缶のパッケージにあるように、フルーツの果肉(缶ではスライスした図版になっている)の先にナッツが実る。ナッツの消費とは別に、この果肉部分も、ジュース、ワインなどに加工され、北東部ではおなじみの味だ。この製品は、ブラジル北東部の社会的・文化的重要性を強調することを目的としているとのこと。
(記事提供/カシャッサ・カウンシル・ジャパン、文/麻生雅人)