ドウグラス・サントス、五輪金メダルの経験を“6度目の世界制覇”への糧に
2026年 07月 5日
ブラジル代表の左サイドバック、ドウグラス・サントスは、今回のワールドカップに臨む代表メンバーの中で、2016年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した3選手のうちの一人だ。
当時の初優勝には、DFマルキーニョス、FWネイマールも名を連ねていた。ロシアのゼニトでプレーするドウグラスは、その経験を今回の“6度目の世界制覇”への歩みに生かしたいと語る。
「ブラジルで戦った大会だったので、重圧は大きかった。国民全員が金メダルを望んでいることを理解していた。今も同じだ。我々は集中している」(ドウグラス・サントス)
「ワールドカップ優勝は誰にとっても忘れられない偉業になる。あの五輪で得た経験を踏まえつつ、ワールドカップではまだ発揮すべき力が多く残っていると自覚している」と、7月3日(金)、代表が滞在する米国ニュージャージー州のホテル「ザ・リッジ」での記者会見で語った。
五輪のシーズンは、彼がA代表で初出場した年でもある。パナマとの親善試合でデビューしたが、2013年と2015年の招集時には出場機会がなかった。
その後、再び“アマレリーニャ(ブラジル代表)”のユニフォームを着るまでに9年を要したが、2025年の復帰はカルロ・アンチェロッティ監督の信頼を得る上で決定的な転機となった。
今回のワールドカップでは、3大会連続出場のベテラン、アレックス・サンドロとの競争を制して左SBのレギュラーを獲得。32歳のドウグラスは、安定したプレー、いわゆる「フェイジョン・コン・アホース(注:ブラジルの日常的)と呼ばれる姿勢が評価されている。左サイドでプレーするFWヴィニシウス・ジュニオールとの連携も高く評価されている。
「ヴィニがボールを持った時、いつオーバーラップして選択肢を作るか、逆にヴィニがボールを失った時に素早く回収して相手に速い攻撃を許さないようにするか、その判断が重要になる。そうした状況に注意を払うよう、ミステル(アンチェロッティ)ともよく話している」(ドウグラス・サントス)
「みんなが言う“よく味付けされたフェイジョン・コン・アホース”とは、基本的なことを完璧にやるという意味だ。9年ぶりに代表へ戻るために準備を重ねてきた。この機会を逃したくなかったし、ミステルの要求に応えるために全力を尽くしている。これからも自分のベストを尽くして、この“よく味付けされたフェイジョン・コン・アホース”でブラジルのファンを喜ばせたい」(ドウグラス・サントス)
ブラジルは、7月5日(日)17時(ブラジル時間)/日本時間7月6日(月)5時、ニュージャージーで行われるワールドカップ決勝トーナメント1回戦でノルウェーと対戦する。
コートジボワールに2–1で勝利した30日(火)の試合後、ノルウェー代表監督ステーレ・ソルバッケンは選手へのスピーチを締めくくる際、アンチェロッティ監督に向けて「待っていろ。我々はそこに向かっている」と発言した。
後にソルバッケン監督は「挑発ではない」と釈明したが、ドウグラス・サントスはその言葉がチームのモチベーションになったと認めた。日本戦前に日本代表FW塩貝健人が「ブラジルは昔のようではない」と語ったことも思い返しながら、ブラジルは29日(月)ヒューストンで日本に2–1で勝利し、ラウンド16進出を決めた。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




