批判渦巻くブラジルのW杯敗退、世界各国の紙面を飾る
2026年 07月 7日
ブラジルのワールドカップ敗退は、海外でも大きな反響を呼んだ。ニュージャージー(米国)で行われたノルウェー戦(2対1)での敗北から一夜明けたこの月曜(7月6日)、世界中のスポーツ紙がこの敗戦を一面や紙面で大きく取り上げた。緑と黄色の代表の失敗には、批判や皮肉も少なくなかった。
●「オレ」(アルゼンチン)
アルゼンチンのスポーツ日刊紙「オレ」では、ブラジルの敗退が主要トピックとして扱われ、「タンボリンのリズムに合わせて」という見出しが掲げられた。自国アルゼンチン代表(現世界王者で、4度目の優勝を目指して大会を戦っている)については、イングランドの16強進出や、この月曜に行われる試合の紹介と同程度の扱いにとどまった。
「かつてのブラジルを覚えているだろうか? ボール保持を愛し、技術的能力を崇拝し、創造的な連携で定義され、“トータルフットボール”を宗教のように扱っていたあのブラジルを。現代はそのすべてを一掃し、この代表は異なる“方程式”で戦い、勝ち、そして敗れるのだ」と、「オレ」のサイトに掲載されたコラムは記した。そして次のように締めくくった。
「ノルウェーの勝利は極めて正当で、歴史的で、そして説明的だ。自らのDNAを捨てた代償が、ブラジルにとってのワールドカップ喪失となったのである」
●「コリエレ・デロ・スポルト」(イタリア)
イタリアの「コリエレ・デロ・スポルト」は、F1イギリスGPでフェラーリのモナコ人ドライバー、シャルル・ルクレールが優勝したニュースを大きく扱いながらも、カルロ・アンチェロッティ監督が率いるブラジル代表の敗退にも紙面を割いた。表紙の見出しは「ハーランドがブラジルを泣かせた」とし、ノルウェーの2得点を挙げたストライカー、アーリング・ハーランドを称えた。
同紙のサイトに掲載された試合記事は、ブラジルが次回のワールドカップを迎える時点で“28年の無冠期間”の真っただ中にあることを想起させ、現在のブラジル代表を「小ぢんまりして、動きが重く、プレーが断片的なチーム」と表現した。また、イタリア自身の現実を皮肉り、同国代表が予選でノルウェーに2度敗れ、3大会連続でW杯出場を逃している事実を挙げた。
「我々の“小さなイタリア”には多くの限界があるものの、今になってはっきりしたことが一つある。イタリアはW杯出場を逃したが、予選でノルウェーと同組になったのが最悪の抽選だったということだ。予選グループではドイツと対戦したかった」と記事は締めくくった。
●「マルカ」(スペイン)
スペインの「マルカ」は、この月曜16時(ブラジリア時間)に米国マイアミで行われる自国代表とポルトガルの対戦を一面の見出しに掲げた。しかしブラジルの敗戦も同紙の表紙を飾り、ハーランドに加えて、試合で好守を連発したGKエルヤン・ニーランの活躍も強調された。
同紙サイトに掲載された試合記事は、後半22分にダニーロ・サントスとネイマールが投入され、ガブリエウ・マルチネッリとハイアンに代わった場面に注目した。交代によって、同じく攻撃陣のエンドリッキは中央から右サイドへと配置転換された。
「その瞬間、アンチェロッティのブラジルは完全にバランスを失った」と記事は総括し、さらに前半0対0の場面で、なぜヴィニシウス・ジュニオールがPKを蹴らなかったのか疑問を呈した。PKはボランチのブルーノ・ギマランイスが蹴ったが、ニランに阻まれて失敗した。
「レアル・マドリード(スペイン)では、(フランス代表FWキリアン)エムバペや(イングランド代表MFジュード)ベリンガムといった優れたキッカーに囲まれながらも、このブラジル人(ヴィニシウス・ジュニオール)はアンチェロッティの下でPKを蹴る権利を勝ち取り、確立してきた。そしてブラジル代表では、彼は脇役ではない。主役だ。チームの構想は彼を中心に回り、彼がボールを要求し、大一番で主役を務める。まさにその理由から、最も責任の重い瞬間に彼が身を引いたことは理解しがたい」と記事は締めくくった。
●「ア・ボーラ」(ポルトガル)
ポルトガルの「ア・ボーラ」紙も、この月曜に行われるスペイン戦を大きく扱ったが、同紙はブラジルの敗戦も表紙で報じた。見出しではハーランドに加え、ベンフィカ所属で国内で最も人気のあるクラブの選手であるMFアンドレアス・シェルデルップにも言及した。
同紙サイトに掲載された試合記事は、ヴィニシウス・ジュニオールにも触れたが、論調は「マルカ」よりも穏やかだった。同紙によれば、ブラジルの“別れ(敗退)”は「残酷」だったという。
「この攻撃手(ヴィニシウス・ジュニオール)は高いレベルのプレーを見せ、ブラジルの攻撃を牽引し、危険な場面を創出した(エンドリッキへのあのパスは非凡だ)。しかし、チームを準々決勝へ導くことはできなかった」と記事は締めくくり、パウメイラス出身のエンドリッキが、GKと1対1の場面でブラジルにとって後半最大の決定機を逸したことを指摘した。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




