
ブラジルの有力紙「エスタード・デ(ジ)・サンパウロ」の11月13日(金)づけの紙面は、ブラジルの現況を映し出す内容で非常に興味深かった。
まず、経済面のトップ記事は、国営石油公社ペトロブラスの業績で、「レアル安の影響を受けて、第3四半期は37.6億レアル(約1200億円)の赤字」と見出しにあった。原油を輸出しているペトロブラスにとってレアル安は有利なはずなのに、なぜ為替の影響で赤字なのか?
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ブラジルのミナスジェライス州マリアナ市の鉱山廃水貯蔵ダム決壊で汚泥がなだれ込んだドーシ川(Rio Doce)は、泥に含まれる重金属等により回復不能なレベルに汚染されているという。
調査に携わった専門家たちは「ドーシ川は死んだ」と公言していると、グローボ系の科学、健康などの情報を扱う専門誌「ガリレウ」電子版が11月13日づけで報じた。
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ミナスジェライス州連邦裁判所は11月13日(金)、鉄鉱石・ペレット生産会社のサマルコ社に3億ヘアイス(レアル)、約96億円を支払うよう判決を下した。
サマルコ社は今月5日(木)、同州マリアナ市の農業地帯などで決壊した二か所の廃水貯蔵ダムの責任者。この支払は、惨事の犠牲者への補償に充てられる予定。
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昨今のブラジルは政治も経済も暗い話が多いが、景気のいい話題もある。
例えば、秋に届けられた、ビールで世界第1位のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(以下インベブ)が、同2位の英SABミラー社を1000億(約11.9兆円)ドル超で買収することで合意したというニュースだ。
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ナチュラルローソンは11月10日、アサイーのピューレを配合した「アサイーの蒸しぱん」を発売した。本体価格116円、税込125円。
生地には上白糖ではなく三温糖を使用しているとのこと。製造は第一屋製パンが手掛けている。
原材料名は、小麦粉、砂糖、アサイーピューレ(アサイー果汁、砂糖)、粉末水あめ、乳などを主原料とする食品、食塩、植物油脂、糊料(加工デンプン、増粘多糖類)、グリシン、膨張剤、酒精、乳化剤、香料、ph調整剤、着色料(クチナシ、紅麹)、ビタミンB1。
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広大な国土を有するブラジル。このような嗜好性の違い、食材の組み合わせが幾重にも広がりを見せており、これまで記したのはほんの一例に過ぎない。
食品メーカー各社は、商品を地域に合わせた風味にするか、あるいは、各地の嗜好を加味して最大公約数的な風味にするかなど、苦労されているのではないかと想像できる。
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風味の話題からは外れるが、ブラジルでは粉末飲料の需要も多い。飲料市場全体で、首位の炭酸飲料は約 40%を占め、次点に位置する粉末飲料は10%前後を占めている。
炭酸飲料が500㎖あたり大体1.5~3レアルであるのに対し、粉末飲料はスーパーで袋あたり約1レアル(=約40円)、水で薄めると1Lのジュースが愉しめる。
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日本ですら地域によって風味の嗜好性が異なることから、20倍以上の国土を有するブラジルのそれが大きく異なることは必然と言えよう。具体例として、まずはブラジル人が大好きな炭酸飲料について触れたい。
中でも圧倒的な人気を誇るのがコーラで、炭酸飲料市場全体の約50%を占めている。しかし、嗜好性について語る上でより興味深いのは2番人気(炭酸市場の 15%前後を占めると見られる)のガラナ飲料である。
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