水不足の南東部、各州で工業用取水を制限。国内総生産は2%縮小か

2015年 02月 4日
立法議会の水不足に関するディベート

ブラジル南東部を中心に水や電力の供給不安が広がる中、水や電力の供給制限が行われれば、今年の国内総生産(GDP)は2%程度落ちるとの見解も発表されたと1日付エスタード紙などが報じている。

クレジット・スイッセ銀行は、電力供給が制限された時のGDPは1.5%、水の供給制限も重なればGDPは2%縮小と見ている。

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サンパウロ、水不足で盗水が横行。26億リットルが被害に

2015年 02月 3日
水不足で抗議、サンパウロ

水不足危機の中、盗水取締り作戦を強化した聖州水道公社(Sabesp)は(1月)2日、昨年の取締りでは26億リットル分の盗水を突き止めたと発表したと3日付伯字各紙が報じた。

盗水は住居、レストラン等、いたる所で起きており、罰金と4年の実刑が科せられる。

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ブラジルで…念願の飲酒運転(!?)を初体験

2015年 02月 3日
ブラジルのガソリンスタンド

ブラジルではサトウキビ等から作られたエタノール(アルコール)が、普通にガソリンスタンドで売られています。「レギュラー、ハイオク(というか添加ガソリン)、アルコール?」の三択が多いです。

6年前にブラジルに来たばかりのころは「アルコール」と書かれていましたが、その後、法律か何かで表記が変わり、「エタノール」となっています。

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サンパウロで、週に5日断水2日給水プランを背景に貯水タンクの買占め起こる

2015年 02月 3日
ビリングス貯水湖

サンパウロ州政府は1月30日、水不足問題対策として、アウト・チエテ水系にビリングス湖(貯水池)から水をひく水路の建設を最優先課題として始める方針を明らかにした。

また、先週非公式に明かされた5日間断水、2日間給水の計画断水プランが、市民の間に貯水タンクの買占めを引き起こしている様子を1月31日から2月1日の伯字各紙が報じている。

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北東部における風力発電の成功事例に注目集まる。渇水からの電力不足を背景に

2015年 02月 2日
リオグランヂドノルチ風力発電

ブラジルの電力供給源で最も比率が高いのは水力発電である。そのため、昨年来の異常渇水により、多くの地域で節水と節電が義務付けられ始めている。

そんなブラジルにも、電力不足と無縁の州がある。北東部のリオ・グランヂ・ド・ノルチ州だ。

TVグローボが1月31日、番組「ジョルナウ・オージ」で報じたところによると、同州の主要な電力供給源は風力発電で、発電所は州内の電力需要をすべてまかなって余るほどの電力を供給しているという。

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水不足はサンパウロだけに非ず。ヴィトーリア(エスピリットサント州)は6週間も降水ゼロ

2015年 01月 31日
ヴィトーリア、カンブリビーチ

ここ数年続く少雨に伴い、サンパウロ州では州内で最大の水源カンタレイラ水系の枯渇が心配され、給水制限がいよいよ間近とも言われている。

しかし現在、サンパウロ州も属するブラジル南東部では、雨そのものが6週間降っていない州都が存在する。

サンパウロが雨が少ないと言っても、実は今年の夏に関して言えば、昨夏より降水量自体は増えている。1月のカンタレイラ水系の降水も(1月)29日午前9時現在で147ミリで、昨年(2014年)同月の87ミリを既に60ミリほど上回っている(30日も雨が降ったため、月間雨量はさらに更新の見込み)。ただ、1月の平均降水は274ミリで、それには大きく及ばない。

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ガソリンなど、2月1日から値上げへ

2015年 01月 30日
ブラジルのガソリンスタンド

連邦政府が(1月)19日にガソリンやジーゼル油への経済支配介入納付金(Cide)の復活を発表した事を受け、2月1日から燃料の消費者価格が上がる見込みと29日付「G1」サイトなどが報じた。

Cide並びに社会統合基金(PIS)/社会保険融資納付金(Cofins)の増税額は、ガソリンが製油所の出口価格でリットル当たり0.22レアル、ジーゼル油は同0.15レアル。連邦政府はこれにより、121億8千万レアルの税収増と踏んでいる。

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