大西洋岸でブラジル最北端のアマパー州で、赤道をひと跨ぎ!

2013年 10月 21日

サンジョゼ城塞①

サンジョゼ城塞②

フランス軍との対立のために大西洋岸に大きな城塞が建築され、当時の戦争に用いられていた模様です(写真上はサンジョゼ城塞)。

それから、なんといってもマカパーの面白い点は、多くの人が“南半球にある国”と信じて疑わないブラジルの中にあって、その一部が北半球に位置している都市だということです。

赤道が街の中を通っているため、赤道を境にして、街の中に北半球の位置する部分があるのです。つまりマカパーは、南半球と北半球を両方同時に味わえる街なのです。

マルコゼロ

写真上は夕日を浴びながらそびえたつ赤道起点の塔。台座(写真下)に彫刻された看板には「二つの半球の上に今同時に立っていることのセンセーションを感じよ!」という標記が。赤道を跨いだ瞬間は実に感慨深いものがあります。

ちなみに地球の磁力線の方向の関係で、北半球と南半球で水が流れ落ちる時の「渦」の回転方向が逆になりますが、マカパーのこの赤道近くでは、両側でペットボトルの水を逆さにして水を流しながら、その渦の巻きが逆になっている様子が
見られるのだとか。

マルコゼロ2

(次ページへつづく)

著者紹介

加藤塁 Rui Kato

加藤塁 Rui Kato
仕事の都合で2011年~2013年までの二年間、ペルナンブッコ州およびサンパウロ州で過ごす。他の南米諸国に目もくれず、ひたすらブラジル各州の国内旅行に明け暮れ、2年間で26州+1連邦直轄区全てを旅する。

気候・人種・歴史・産業・方言・食文化等が少しずつ違いつつも同じ根を持つブラジルの魅力の虜として、次回駐在時にもより奥地への旅を目論む。
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