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ブラジル映画祭2015、4月25日(土)から開催。
日本未公開の新作映画を中心に「今」のブラジル伝える

リオ、エウ・チ・アモ

2005年に始まったトゥピニキーン・エンターテイメントが贈るブラジル映画祭。諸都合で2014年は開催されなかったが、2015年、4月25日(土)~30日(木)に東京での開催が決定した。

10回目を迎えるブラジル映画祭では、今年も、日本では上映される機会が少ない、近年本国で公開された新作のブラジル映画を紹介。”今”のブラジルの姿を伝える。

今回のラインナップは合計9作品。長編ドラマ3作品、長編ドキュメンタリー1作品、中編ドキュメンタリー2作品、ショートフィルムが3作品となっている。

長編ドラマは、「リオ、エウ・チ・アモ」、「今日は一人で帰りたい」、「悩めるジアンのバラード」の3作品。

リオ、エウ・チ・アモ

「リオ、エウ・チ・アモ」(写真1番上、2番目)は、「パリ、ジュテーム」(06)、「ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー」(09)に続く、国際的な都市を舞台にしたオムニバス映画シリーズの第三弾。国内外の映画作家が広い意味での”愛”につてのドラマを紡ぐ。

ブラジルからはフェルナンド・メイレリス監督(「シティ・オブ・ゴッド」、「ナイロビの蜂」、「ブラインドネス」)、ジョゼー・パジーリャ(「バス174」、「エリート・スクワッド」、「ロボコップ」)、アンドルーシャ・ヴァジントン(「私の小さな楽園」(「エウ、トゥ、エリス)」)、カルロス・サウダーニャ(「ブルー、初めての空へ(「リオ」)」、「リオ2」)らが参加。アニメシリーズ「リオ」のカルロス・サウダーニャ監督は、これが実写での初演出となる。

また国外の映像作家では、オーストラリアのステファン・エリオット(「プリシラ」、「氷の接吻」)、韓国のイム・サンス(「蜜の味 ~テイスト オブ マネー~」)、メキシコのギジェルモ・アリアガ(「バベル」)、イタリアのパオロ・ソレンティーノ(「イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男」)、レバノンのナディーン・ラバキーの(「キャラメル」)、俳優としてお馴染みのジョン・タトゥーロ(「ジゴロ・イン・ニューヨーク」)らが参加。

パォン・ジ・アスーカルの岩山、ヴィジガウの丘のファヴェーラ、コパカバーナ海岸の石畳、旧市街区の市立劇場など、リオ市のさまざまな地区や名所を物語に、色とりどりな愛と人生が描かれる。

今日は一人で帰りたい

「今日は一人で帰りたい」は、「彼が見つめる先に」のタイトルでSKIP映画祭でも上映された、ダニエウ・ヒベイロ監督の青春映画。目の見えない青年レオナルドが、何の偏見も持たずに彼に接する一人の転校生との出会いによって、心の目を見開いていく。主人公たちの揺れ動く気持ちを、ベル・アンド・セバスチャンの音楽に乗せてみずみずしく描かれる。2015年アカデミー賞外国語映画賞のブラジル代表作品にノミネートされた話題作だ。

悩めるジアンのバラード

「悩めるジアンのバラード」は、リオの富裕層の家庭に生まれ育った青年が、あることをきっかけに今まで自分が知らなかった世界を知り、悩みながらも成長していく。社会階層による格差などブラジルの現実を背景にしたドラマ。日本では「ラテンビート映画祭2014」で上映された

看守という仕事

長編ドキュメンタリー「看守という仕事」は、今回、特集上映されるクリチバ市の映像作家アリー・ムリチバ監督作品のひとつ。元刑務所職員という異色の経歴を持つアリー監督が、刑務所の看守という仕事に正面から向き合った作品。彼らの仕事や生活を追いながら、刑務所という閉ざされた空間の中で、時には命がけで重大な責任を持つ仕事や生き方をみせる。

中編ドキュメンタリーは、音楽映画が2作品。

リオデジャネイロ、魔法にかけられた街

「リオデジャネイロ、魔法にかけられた街」は、リオのアウト・ダ・ボア・ヴィスタ地区にある、豊かな自然が残されているヴァーリ・エンカンタードを開発による環境破壊から守るため、問題を広く知ってもらうために2012年から開催されている音楽フェスティバルの模様を追った作品。セウ・ジョルジ、クリオーロなどが参加。

トニーニョ・オルタ

「トニーニョ・オルタ、大胆不敵な音楽」は、ミナスジェライスが生んだトニーニョ・オルタの音楽と、その背景を紹介する音楽ドキュメンタリー。

ショートフィルムは3作品。

母の差し入れ

そのうちの1本「母の差し入れ」は、前述のアリー・ムリチバ監督による、やはり刑務所を舞台にしたドラマ。自身の安全さえも危険にさらしてまで母が行動した理由とは…。ブラジルらしい親子の愛の深さを思い知らされる作品。

「アレイジャジーニョ」は、ミナスジェライス州オウロ・プレットなどに数多くの作品を残している彫刻・建築家アレイジャジーニョを紹介するドキュメンタリー。

セルジーニョ・ベーアガー

「粋な男」は、ミナスジェライス州ベロオリゾンチ(街の愛称はBelo horizonteの頭文字をとってベーアガー(BH))が生んだ生粋のサンビスタ、セルジーニョ・ベーアガーを紹介するドキュメンタリー。出演はネギーニョ・ダ・ベイジャ・フロール、レシ・ブランダォン、マウロ・ジニス、アリーニ・カリショットなど。

セルジーニョ・ベーアガーは地元のエスコーラ・ジ・サンバ、シダージ・ジャルジンでもサンバエンヘードの作曲家として活躍する一方、リオのサンバ界とも交流が深く、ネギーニョ・ダ・ベイジャ・フロールがBHで公演をしたときはカヴァキーニョを弾いている。代表曲はネギーニョ・ダ・ベイジャ・フロールが録音した「オ・ドン・キ・デウス・デウ」、アジェペーが大ヒットさせた「ミ・レヴァ」など。

「ブラジル映画祭2015」は今年は東京のみの開催となる。

「ブラジル映画祭2015」

http://www.tupiniquim.jp/fcb

開催期間:2015年4月25日(土)~30日(木)
会場:渋谷・ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1−5)
チケット:
前売り券/1回券:1300円、4回券:4500円、
当日券/学生:1300円、一般:1500円、4回券:5500円
チケットぴあにて発売中

http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1515698

(文/麻生雅人、写真/Divulgação)

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