サンパウロ市政府、ワールドカップに向けて「Time Out São Paulo」日本語版を制作

2014年 02月 16日

タイムアウトサンパウロ

サンパウロ市政府が2014年のワールドカップに合わせて、複数の言語で市の観光ガイドを制作、無料で配布している。「日本語/英語」版のほか、「英語/ポルトガル語」、「イタリア語/英語」、「フランス語/英語」、「オランダ語/英語」、「スペイン語/英語」も発行されている。

市政府が今回コラボレーションしたのは、ロンドン発のタウンガイド誌「Time Out(タイム・アウト)」。現在ブラジルでは「Time Out São Paulo」と「Time Out Rio de Janeiro」が発行されており、今回のプロジェクトでは「Time Out São Paulo」の特別編集版となっている。

同ガイドでは、サンパウロ市の基礎知識、2日間で遊ぶサンパウロ・ツアーのモデル・プラン紹介、サッカー情報、観光・飲食・ショッピングのスポット紹介などが掲載されている。全140ページで、うち日本語ガイドは53ページ。残る半分は同内容の記事が英語版で掲載されている。

制作・編集が人気タウンガイド誌だけあって、内容は充実している。レストラン情報では、「マニ」、「ブラジル・ア・ゴスト」、「トルデシーリャス」など有名店がきっちり押さえられている。青空市場の情報では、ヘプブリカ広場やベネジット・カリスト広場などの定番コースに加え、ビッシーガのアンティーク市も紹介。Wifiが使えるカフェ情報、市内のレンタサイクル「Bike Sampa」情報など、実用的な情報も嬉しい。

日本語版の制作は、「Time Out Tokyo」の編集部が協力している。

同誌はインターネットで閲覧可能だ。サイトはhttp://issuu.com/timeoutbrazil/docs/guia_sp_copa_do_mundo_2014_jp-en。
印刷された雑誌形態のものはほぼA5サイズで、サンパウロ市の在ブラジル・日本領事館などで配布されている。

(写真・文/麻生雅人)