ブラジル政府当局は「ワールドカップで観光客が空港問題に直面することはない」

2014年 05月 30日

各空港での工事は全速力で続いているが、ワールドカップ開催のためだけに予定されていたプロジェクトの多くが、工事が終了するのが大会終了後、という予定に変わりつつある。先のフランコ氏は「もちろん、全ての予定工事が大会前に完成されることが望ましいですが、現実的には終わらないでしょう」と述べた。

そして、「しかし、それらは問題が起こりうるというものではありません。工事は終わっていませんがそれはただの遅れに過ぎず、準備がされていないというわけではありません」と続けた。

ブラジル政府はワールドカップ期間中には、外国からやってくる60万人を含めて、3700万人が国内を旅行することになると予測している。ほぼすべての開催都市間の移動手段が飛行機になるので、空港は非常に重要なインフラ施設となる。

フランコ氏は、ブラジルの空港はすでにクリスマスと新年のピーク期間に比べても、より多くの乗客を扱うことができるようになっていると述べた。

(文/加藤元庸、写真/Infraero)
写真は2014年4月25日、クリチバのアフォンソ・ペナ国際空港の拡張工事部分

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