ブラジル、今年の「恋人の日」商戦は苦戦!? それでもラインナップ続々。チョコレートでは高カカオ含有チョコも注目!?
2014年 06月 2日ブラジルにおけるチョコレートの嗜好は、基本的には依然として、フルーツ、ナッツ、クリーム入りのフレーバーチョコレートや、ビスケットと組み合わせたチョコレート菓子を好まれる傾向があります。タブレットでは、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートなど甘いチョコレートが人気です。
ところがここ数年、健康や美容への関心の高まりとともに、カカオ含有率の高さを売りにするチョコレートが市場に出回るようになりました。
ちなみに、ブラジルのチョコレートは、使用する原料によって、以下のように分類されます。
Chocolate branco ホワイトチョコレート
Chocolate ao leite ミルクチョコレート
Chocolate meio amargo セミスウィートチョコレート
Chocolate amargo スウィートチョコレート
Chocolate com 「~%」 de teor de cacau カカオ「~%」チョコレート
また、「G1」(2014年2月18日づけ、電子版)によると、輸入チョコレートの需要も急激に高まっていまるそうです。同紙によると、2013年のチョコレート輸入量は前年比20%増の2万トン、輸出量は同5%減の3万トンだったそうです。
今後、ブラジル人の経済力の向上、健康や美容などへの配慮、ブランド志向の高まりから、一般向けチョコレート、専門店チョコレート、ブランドチョコレートの3カテゴリーの差別化がますます顕著になるものと思われます。
(文/井川裕美子、写真提供/Mendoá)
メンドア社、カカオ率60~70%の高カカオチョコレート