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トラベルカルチャー誌「TRANSIT」25号 ブラジル特集号発売

トランジット ブラジル トークショー

トークショーには、今回ブラジル取材を行った3名の写真家兼執筆者、山西崇文氏、tsukao氏、ギー・マルティネス氏が参加。撮影した写真をスライドで紹介しながら、取材にまつわる想いや裏話などを語った。

リオデジャネイロとアマゾン地方を取材した山西崇文氏は、リオではバビロニアのファヴェーラに宿をとり、コパカバーナはもとより、イーリャ・グランジ、コンプレクソ・ド・アレマォンなどにも足を運んでいる。

人種差別が比較的少ないブラジルには、黒人と白人のカップルも珍しくないと知人に聞かされ、ぜひそんな写真が撮影できたら、思っていた矢先に、運命的に理想的なカップルに出会えたというエピソードを紹介した。

リオデジャネイロ、アウト・パライーゾ(ゴイアス州)、レンソイス・マラニャンセス国立公園(マラニョン州)を取材したtsukao氏もまた、現地での人々との奇跡的な出会いについて語った。

“セクシーな女性の写真はいくらでもある。可愛い女性の写真を”と指示されていたtsukaoさんは、大学などで“可愛い”女性を探し取材交渉を重ねたが、約束の日時に、誰も撮影場所に来てくれなかったという。最終日、またしても撮影場所のコパカバーナビーチですっぽかされたというtsukaoさんに連絡してきたのは、取材初日に出会い連絡先を知らせていたパトリシアという女の子だったという

「TRANSIT(トランジット)」では、ありきたりの旅行ガイドとは異なり、その国や地方、土地土地に、どんな人が住んでいてどんなふうに暮らしているのか、人々の顔が見えるような文章が、写真に添えられている。写真家自らが原稿を書くことも珍しくない。tsukaoさんが同誌に記しているのは、モデルになってくれた、パトリシアをめぐる物語だ。

サンパウロ、オウロプレット(ミナスジェライス州)、ジアマンチーナ(ミナスジェライス州)、イタカレ(バイーア州)、サルヴァドール(バイーア州)を巡ったのは、ブラジル南部パラナ州出身のブラジル人写真家ギー・マルティネス氏。

故郷ブラジルの取材とはいえ、地元以外はサンパウロくらいしか行ったことがなかったというギーさんにとって、街ごとに多様な文化を背景にした様々な表情を持つブラジル各地の旅は、まるで外国旅行をしているようだったとか。

各写真家が旅を通して何を見つめているのかは、ぜひ本でご確認を。

ブラジルと本気で向き合ったことのある人なら誰しも、いつのまにかブラジルの面白さと底なしのエネルギーに巻き込まれてしまい、気が付いたときにはブラジルの一部になってしまっている自分に気づく瞬間があるはずだ。

当誌の制作者たちも例外ではないようだ。写真家はもとより、小さな記事を記しているコラムニストに至るまで、ブラジルの躍動感に飲み込まれてしまったまま、さまざまな想いを綴っている。本を開けば、きっとあなたにもその「熱」に、感染されずにはいられないだろう。

(写真・文/麻生雅人)
写真右から山西崇文氏、tsukao氏、ギー・マルティネス氏

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