「どうしたブラジル!  チリ、素晴らしい戦い、おめでとう!」

2014年 06月 29日

ブラジル 美人サポーター

ブラジルから帰国して早1週間が過ぎた。

しかしながら私の時差ボケはなかなか解消されない。そういった意味でもつらい1週間だったのだが、この日本に帰国してからの1週間は、1次リーグの最終戦が行われ、決勝トーナメント進出の16か国が決まった。

ブラジルは、決して横綱相撲ではなかったが、2勝1分けのグループリーグ1位で決勝トーナメント進出を決めていた。そして、スペイン、イタリア、イングランド、ポルトガルといったヨーロッパの強豪国が続々と1次リーグで姿を消していった。

また残念なことは、日本をはじめとしたアジアの4か国が1勝もできず1次リーグを突破できなかったことだ。この成績を目の当たりにすれば、次回からの出場枠にも影響が出てくるだろう。今、日本は当たり前のように出場しているが、それも簡単にはいかなくなるかもしれない。

そして、昨晩というか今朝の早朝から、決勝トーナメントが始まった。

決勝トーナメントは一発勝負である。これはどんな強豪国にとってもまったく楽ではない。

現在、クラブチームの大会ではヨーロッパのチャンピオンズリーグでも南米のリベルタドーレス杯も決勝トーナメントはホームアンドアウェイの2回の勝負で行っている。しかしながら、世界最高の大会、ナショナルチームのW杯では1回きりの一発勝負である。その1回の試合をものにしていかなければならない。だから余計に何が起こるかわからない。

そんな決勝トーナメントだが、初戦は1次リーグと同様に地元ブラジルだった。相手はチリ。私はチリの1次リーグでの戦いを見ていないのだが、スペインにも2-0で勝っており、かなりくせ者といった印象が強い(次ページへつづく)。

(文/コウトク、写真/Gil Leonardi/Imprensa MG)
6月28日、ミネイラォンにて、ブラジル代表を応援するサポーター

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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