ミナスジェライス州の郷土料理フェイジョン・トロペイロ

2014年 06月 30日

フェイジョン・トロペイロ ファンフェスト会場

FIFAワールドカップブラジル大会では、各都市のファンフェスト会場で、ファストフードなどと共に、郷土料理をメニューに加えている。

エキスポミナスに設置されたミナスジェライス州ベロオリゾンチ市のファンフェスト会場では、郷土料理フェイジョン・トロペイロやパォン・ヂ・ケージョ(ポンデケージョ)が観光客の人気を呼んでいるという。ベロオリゾンチ市が発表している。

市によるとフェイジョン・トロペイロは、同市のファンフェスト会場がオープンしてから8日間の間で、約1万4000皿、1.5トンの量が販売されたという。

人類学者チアォン・ホッシャによると、フェイジョン・トロペイロはミナスジェライス州に伝わる家庭料理のひとつ。汁気がなくなるまで煮たフェイジョン(豆。この地方ではうす茶色のムラチーニョ種が多いという)に、トヘズモ(カリカリに揚げた豚皮)やトウモロコシ粉かアングー(練ったトウモロコシ粉)を混ぜたもの。また同地方では、ごはんとコウビ(ケール)も食卓にはか欠かせないアイテムだったとか。

しかし、フェイジョン・トロペイロは同州の郷土料理として根づいているが、名前が示すように、他の地方から伝わった文化を背景に生まれた料理と考えられる。

トロペイロとは、サンパウロなどの沿岸部から、サンパウロ奥地やミナスジェライス州などの内陸部に食糧や物資を運んだ行商人のこと。背中に荷物を積んだ10頭ほどのラバやロバによるトロッパ(隊)を組んで行商を行っていた(次ページにつづく)。

(文/麻生雅人、写真/Marco Evangelista/Imprensa MG、参考/「TEXT OF BRAZIL ブラジルの味」ブラジル連邦共和国外務省)
写真はフェイジョン・トロペイロ。6月28日、ブラジル対チリ戦が行われた日のベロオリゾンチのファンフェストにて

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