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高品質カカオ生産で森林の環境保全を推進。バイーアのカカオ生産の取り組み

ブラジル カカオ産地 バイーア

ブラジル産Tree to Barチョコレートには、3つの特徴があります。

まずひとつは、生物多様性の宝庫、マタ・アトランチカ(大西洋岸森林)で栽培された高品質のバイーア産カカオを使用している点です。

ブラジル北東部に位置するバイーア州は、ブラジルカカオの最大生産地。高い日照量、緩やかな気温変化、堆積岩に覆われた肥沃な土地により、理想的なカカオ育成環境を保持しており、世界から高く評価されています。

次にCabruca(カブルカ:環境保全のための森林を有効利用した農業システム)を採用している点が挙げられます。

森林に生息する動物や植物の保護だけでなく、土壌や水資源の保持など持続可能な発展を目指す同農法により、カカオの木の寿命は100年以上にもなると言われています。国際社会が求める自然環境保全の理念にかなった環境が整っているのです。

最後に注目すべき点は、フェアートレード理念への理解です。

フェアートレードの精神に則り、公正な利益分配、農園や工場で働く被雇用者の労働環境や生活基盤作りへの配慮、環境保全に基づく生産活動への教育指導などに取り組んでいます。

今、ブラジルでは、健康や美容に関心をもち、それに投資できるだけの経済能力を備えた中流階級が増えつつあります。そんな状況の中、他国ブランドにはない利点や強味を生かし、高品質のカカオを余すところなく使用した、カカオ含有率の高いチョコレート作りが、今まさにブラジルで取り組まれているのです(次ページへつづく)。

(写真・文/井川裕美子)

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著者紹介

井川裕美子 Yumiko Ikawa  2010年、ブラジル人との結婚を機に、ブラジル南部のサンタカタリーナ州に移住。大の甘党で、自称スウィーツホリック。特にチョコレートをこよなく愛する。地元のチョコレート工場で働いた後、自宅にてブラジル産有機カカオバターとカカオパウダーを使った高カカオチョコレート作りを始め、カカオのおいしさに目覚める。チョコレートの真髄であるカカオを肌で知るため、バイーア州イタカレのカカオ農園を訪れる。チョコレートを通じた日本とブラジルのさらなる交流拡大を目指し、チョコレート大使として、まずはブラジル産チョコレートを日本に普及すべく尽力中。

連絡先はyikawa79@yahoo.co.jp