リオ市で、ファヴェーラの住環境が改善され家賃値上がり。追われた人々が新たなファヴェーラを形成
2014年 10月 19日(廃工場内では)最初は各家族の居住区は布などで境界が作られていたが、次第にバラックが建てられて、大人から子供までが歩き回る狭い通路によって区分されるようになった。その通路は湧いた虫やお水で汚れている。
2カ所しかないトイレは詰まったままで、水も数カ所にしかない蛇口に頼っている。
また、もうひとつ懸念されているのが、張り巡らされている電線のワイヤーがもつれて放置されている点。そのいくつかは熱くなっていて、火災を引き起こす可能性がある。
ノヴァ・トゥフィの住民協会の代表を務めるカルロス・アウベルト・ダ・コンセイサォンさんは、家族たちは家を確保するのに戦っているという。
「私たちはまともな住宅が欲しい。政府は私たちの状況を見てほしい。きれいな水も下水動も電気もない。バラックで火が出たところもある。ここに来た人たちは家賃が払えなくなった人や、もともと住む家がなかった人たちだ。彼らは路上で寝るか親族の家に頼っていた。ここには彼らにとって小さいながらも自分の場所と思える場所がある」
またカルロス・アウベルトさんは、すでにこの場所はぎゅうぎゅうづめではあるが、新たに来る人を追い出すわけにはいかないとも語る(次ページへつづく)。
(記事提供/Agência Brasil、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真は10月16日、ノヴァ・トゥフィ